2009年09月24日

あんな風にふたりで歩きたい-「その日のまえに」

録画してあった、大林監督の「その日のまえに」を観てみました。
「その日」とは、映画「おくりびと」やドラマ「風のガーデン」などで描かれた日のことで、
古くは北野監督の「HANA-BI」などでも描かれたテーマです。
愛する人を、それぞれがどのように送り出していくのか、あるいは
愛する人は「その日」を迎えるにあたって、どのような態度でいるのか。
そんなことが描かれています。
劇中に飛行機が雲をつくって飛んでいくシーンが象徴的に出てきますが、
これはユーミンの曲を意識していたんでしょうか。
あの曲も同じようなテーマでしたよね。

私が好きだったのは、ふたりで心を合わせて、想い出の街角を巡るシーンかな。
私自身のことで言えば、好きな女の子と街や風景を巡ったとき
街や風景よりも女の子の方がよくって、女の子ばかり見ていたり
街や風景に思い入れが強すぎて、女の子の気持ちをおいてけぼりにしてしまうようなこと
ばかりだったかもしれません。
同じようなレベルで両立できれば、ホント素晴らしい日になりますね。
映画の二人にはそれがあって、羨ましく感じました。

その日のまえに3.png

もうひとつ、劇中永作博美が、寄り添いながら

あなたが仕事をしているそばで
私は猫みたいにまるまって眠る
それが私のしあわせ

と、ぶっきらぼうにしてるナンチャンに言ってました。

これ、男は幸せに感じると思いますが、
女の人って、こんなこと思うもんなんでしょうか?
そうあって欲しいなと願いますし、憧れますが
そうなんだと思いこんで生きてると、
そんなことあるわけないじゃないって笑われそうな気も
するんですよね~
どうなんでしょう?

大林監督ってたぶん、私たちが普通感じることよりはるかに多くのことに対して
やさしいなぁとかきれいだなぁとか感じてるんだと思います。
だからどうしても、あれも美しいこれもやさしいと、
てんこ盛りになりがちなんじゃないでしょうか。
この作品にも人によっては受け止めきれないと思われるエピソードも入っていて、
そこがちょっぴり残念かなぁと思いました。


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posted by @ミック at 22:07| Comment(18) | TrackBack(0) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
永作さんだからこそカモ。
Posted by デルフィニウム at 2009年09月24日 13:14
これ、観た事ないです。永作さん好きだし、観てみたいな。
Posted by Reny at 2009年09月24日 14:18
そのうち観てみたい映画です
Posted by かおり at 2009年09月24日 15:45
デルフィニウムさん、こんばんは^^
やっぱり特別なことなんですかね~
Posted by @ミック at 2009年09月24日 17:26
大好きな人だったら、
ただ、そばに居てくれるだけで
メチャ幸せだと思います^^
Posted by ram at 2009年09月24日 17:27
Renyさん、コメントありがとうございます^^
この映画の永作さん、評判いいみたいですね。
Posted by @ミック at 2009年09月24日 17:27
かおりさん、こんばんは^^
大林映画では、
「青春デンデケデケデケ」と
「なごり雪」が好きです。
前者は最初から、
後者は深読みしていくうちに好きになりました。
両方とも男の子向け…かな?
Posted by @ミック at 2009年09月24日 17:53
ramさん、素敵なコメント、ありがとうございます。
希望が持てそうな気分になってきました^^
Posted by @ミック at 2009年09月24日 17:57
大好きな人だったら・・
その場の空気を共有できるだけでも
見ているだけでも・・嬉しいです♪
Posted by バロックが好き at 2009年09月25日 08:17
バロックが好きさん、おはようございます
勇気づけられるコメント、ありがとうございます^^
作品中の出来事も、あながち夢物語でもなさそうですね♪
Posted by @ミック at 2009年09月25日 08:34
仕事しているそばで眠っちゃっても許してくれる男性なら
私もそうしたいですね~♪
うちはダメそうですけど(笑)
Posted by ちゃるこ at 2009年09月25日 21:32
ちゃるこさん、コメントありがとうございます^^
是非チャレンジして、
結果を教えてください(笑)
最初は、言ってみるだけで…♪
Posted by @ミック at 2009年09月25日 22:54
「私猫みたいにまるまって眠る
それが私のしあわせ」

このセリフ、永作さんだからこそ映画を見てなくともすごく説得力がありますね。
そして、その相手がナンチャンだということも。

そして、これだけで多くのことを考えさせてしまう、大林監督のキャスティングの巧みさ。

普段映画をあまり見ない私も、この作品みたくなってしまいました。
Posted by 老年蛇銘多親父(HM-Oyaji) at 2017年05月04日 06:08
いつもniceありがとうございます。
コメント欄からすると。2009年の情報なんですね。

永作博美さんいつまでも若いです。
Posted by nikki at 2017年05月04日 10:44
老年蛇銘多親父(HM-Oyaji)さん、コメントありがとうございます^^
おっしゃる通り、上手なキャスティングですよね♪
Posted by @ミック at 2017年05月04日 10:50
nikki さん、コメントありがとうございます^^
永作博美さん、
元アイドルからの理想的な歳の重ね方かもしれませんね♪
Posted by @ミック at 2017年05月04日 10:53
「ネコのように」というくだり、同感です!
ネコ好きということもありますが、幸せの原型の一つだと思います。
(ちょくちょくご訪問いただき、ありがとうございます。)
Posted by Dick at 2017年05月04日 15:47
Dickさん、コメントありがとうございます^^
同じように感じていただいて、とっても嬉しいです♪
Posted by @ミック at 2017年05月04日 17:38
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