ブログの引っ越し騒ぎのあわただしさのなか、
東京に桜を見に出かけまして、
前ブログの消滅とほぼ同時の状況だったため、前の記事には書けませんでしたが、
今年もしっかりと、見させていただきました。
お出かけの日をいつにするかは、宿の手配の都合で年末年始あたりに決めてしまいますので、
その年によって当たりはずれがあるのですが、
昨年、温暖化を考慮して早めに設定し、思いっきりはずしちゃいましたので、
今年はスタンダードに3月最終週としたところ、
思いがけずブログ閉鎖と重なってしまったのでした。
ただ、何とか最後の記事を書き上げた後に出発でき、
東京の桜を楽しめた...はずでした^^;
今年の日程での当たりはずれをお話しすると、
土曜日はずれ、日曜日当たりの一勝一敗ながら、
土曜日の一敗が、あまりに大きな一敗となりました。

実は今年の3月の最終土曜日は雨で、
桜はそこそこ咲いていたようですが、傘をささないといけないという状況下で、
カメラをズーミングしたりシャッターを押したりすることを続けている中、
片手持ちのカメラの手がつるっと滑って、
ズームレンズが飛び出たままの状態でアスファルトに落下。
二度とズームレンズが本体に収まることがなくなってしまうことになりました。
愛用していたデジカメだったので無念の気持ちが大きく、立ちつくすことに。
何よりも、今日明日の撮影どうしようということになり、途方にくれましたが、
しばらくしたら、Zoomは効かないものの奇跡的に息を吹き返し、撮影だけは可能になりました。
帰宅後は再び電源さえ入らなくなりましたので、頑張って最後の命を燃やしてくれたのかもしれません。
ものすごく後悔が残りました。

そういうこともあって、GWにこちらの地方でリベンジに臨みました。
例年、GWはエゾヤマザクラの名所を訪ねていましたが、
今年は、ちょっと遠いのですが、ソメイヨシノの名勝にチャレンジすることに。
車で行くのに5時間半、駐車場に入るのに1時間、展望台のチケットを買うのに1時間、エレベーターに乗るのに30分かかりましたが、
ソメイヨシノ的な、一重で薄ピンクで、儚く可憐で淡い印象の桜が、あたり一面に咲き誇っている様が堪能でき、
何にも替えがたいような良い気分を味わうことができました。

道中も、Audibleというのを使って、めちゃくちゃ面白い本を読んでいた(聴いていた)ので、
時間が気にならないどころか、もう着いちゃったの?まだ読みたいのに...という感じだったのですが、
チケットとエレベーターではそれができなかったので、キツかった。
展望台からの眺めは、素晴らしいですが、下の散策も素晴らしいので、
展望台への再チャレンジはちょっと考えさせられます。
さて、そんなこんなで春ドラマも終わりましたね。
日曜の9時が今回も強く、安定した面白さもあったようですが、
文春砲のおかげでケチがついた感じになってしまいました。
また、月曜9時も若年層のテレビ離れを反映してか、
ターゲットが昔月9を観ていた層、今でもテレビを観ているであろう層に移された感がありました。
<キャスター>

阿部寛が、また新たなキャラクターに挑戦していました。
かつてはどこかすっとぼけた愛嬌のある役柄でも親しまれてきましたが、
近年はすっかり大物俳優の風格が漂い、シリアスで重厚な人物像を演じることが増えた印象です。
彼のキャリアを振り返ると、あの“すっとぼけた”魅力も人気を積み上げる大きな要素だったように思います。
いずれまた、そんな柔軟さを感じさせる役柄にも挑んでほしいですね。
さて、今回の『キャスター』で彼が演じたのは、昨年の『アンチヒーロー』で長谷川博己が演じた弁護士を思わせる、
偽悪的で全能感を漂わせるキャラクターでした。
『アンチヒーロー』が昨春放送されていたことを思えば、
今回の企画も2匹目のドジョウを狙った側面があったのかもしれません。
この手のキャラクターは、序盤で“悪人”の印象を与えつつ、
物語が進むにつれて「実は深い思慮があった」と視聴者に納得させることができるかどうかが肝心です。
今回は、過去のトラウマや、それを生んだ権力構造への対抗心が彼の行動原理として描かれていました。
自らも“鬼”と化さなければ闘えないという覚悟と、
理想に燃える青臭い若者へのアンチテーゼとしての偽悪的な振る舞い——そこに着地した印象を持ちました。
決して「悪ぶること」によって得をすることはないと思いますが、
毒をもって毒を制しながらも、あえて取り繕わないその姿勢には、ある種の誠実さを感じます。
世の中には、裏では苛烈さを秘めながら表面的には柔和な顔を見せる人もいますが、
そうではないという意味で、この人物には不思議と信用が置け、
ちゃんと信じれば、それにこたえてくれる人物のような気がしました。
「やや底の浅い理想に燃える青臭さ」の代表格は永野芽郁のキャラクターのようでしたが、
同時期に週刊文春の記事が出てしまい、
“わかりやすい善”を信じて阿部寛に対抗するという立場が微妙になってしまいましたね。
その影響もあってか、彼女もまた過去のトラウマに囚われ、
実は恣意的に動いていた……という描かれ方にシフトしていってしまいました。
もしかすると、あの報道の余波で物語の方向性を修正せざるを得なかったのかもしれません。
永野芽郁はこれまで以上にキリッとした佇まいで、とても美しく映えていただけに、
設定がややブレたように感じられたのは残念でした。
最終回は完全決着を期待して観ていたのですが、いくつかの要素が未解決のままで、
十分なカタルシスを味わうことはできませんでした。
それどころか、新たなキーパーソンの登場をほのめかす展開まであり、モヤモヤ感が残ります。
あれこれとゴタゴタがあった分、いったんしっかり物語を完結させてほしかったところですが、
対応に時間や尺を割かれた結果、そこまで手が回らなかったのかもしれません。
続きを描くとなると、いったん暴かれた顛末の、裏の裏の裏の話ということになりそうで、
これ以上それを追いかけたいかどうかは、正直なところ微妙かな~
<続・続・最後から二番目の恋>

タイトルバックの、少しデフォルメされたイラストが印象的でした。
細部が省略されているのに、誰だかわかる表現は見事で、
特に海を見つめる中井貴一の姿は秀逸です。
目も口も描かれていないのに、“中井貴一”であることが伝わってくる——まさにイラストレーターの匠の技ですね。
かつての月9といえば、「若者の恋愛事情」を、流行の最先端を取り入れて
都会的かつスタイリッシュに描いたドラマが並ぶ枠でした。
しかし、それも今は昔。
『続・続・最後から二番目の恋』は、
恋愛を扱いながらも、
壮年ならではの味わい深さ、
年輪を重ねたからこそ感じられる心の機微や、エールの応酬を丁寧に描いていました。
人生には様々な出来事があり、多くの人と関わるほどに生じる出来事も多彩になります。
年を重ねたからこその喜びや悲哀もあるでしょう。
それらを多面的な視点や切り口で捉え、豊かな表現力で伝え合うこと。
このシリーズが描くのは、心のひだの繊細な部分に触れ、
適度な感受性を持って受け止める大人の言葉のやり取りです。
相手の些細な心の揺れを感じ取り、理解し、許容し、時には程よいエールを送り合う。
そうした関係性は、年齢を重ねたからこそ到達できる境地であり、同時に憧れでもあります。
このドラマに映る小泉今日子と中井貴一の姿は、まさにその理想の具現化のようでした。
「自分もこの年齢なら、こうありたい」という思いと重なり、大人の関係性の美しさに胸を打たれます。
そんな関係性を築くには、先だって家族や仲間に自分を受け入れてもらえる環境を整える努力が必要でしょう。
配慮や自己開示を重ねて築き上げた環境があってこそ、大人なやり取りが成り立つのだと思います。
若者のストレートな恋愛とはまた違う、大人の成熟したコミュニケーションの世界。
この枠も、そうした世界観を愛する人たち向けのものになったと考えると、実に感慨深いですね。
小泉今日子は還暦も近いのに、おおよそ5.6割くらいの確立で、
昔と変わらないな~って感じさせられました。
すごいですね。
内田有紀も昔と変わらないっていう評判だったようですが、
こちらの方は、被り物や眼鏡をしていたのでハッキリ確認できませんでした。
おそらく、依然としてキレイで可愛いのだと思います。
時たま、「続・...」の時のシーンが流れていましたが、
こちらの方は、『ひぇ~、めっちゃ可愛い』っていう感じでした。
それにも驚きました。
第8話だったかな。
三浦友和が、「冒険者たち」について、
このブログで何度か訴えているようなことと同じ内容のお話をされていました。
プロの脚本家の方々が、自分と同じような感想を持たれているのを知って、
とっても嬉しくなっちゃいました。
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