2025年07月14日

2025春ドラマー過去にとらわれすぎ?+枠の壮年化

みなさんご無沙汰しています。
ブログの引っ越し騒ぎのあわただしさのなか、
東京に桜を見に出かけまして、
前ブログの消滅とほぼ同時の状況だったため、前の記事には書けませんでしたが、
今年もしっかりと、見させていただきました。
お出かけの日をいつにするかは、宿の手配の都合で年末年始あたりに決めてしまいますので、
その年によって当たりはずれがあるのですが、
昨年、温暖化を考慮して早めに設定し、思いっきりはずしちゃいましたので、
今年はスタンダードに3月最終週としたところ、
思いがけずブログ閉鎖と重なってしまったのでした。
ただ、何とか最後の記事を書き上げた後に出発でき、
東京の桜を楽しめた...はずでした^^;
今年の日程での当たりはずれをお話しすると、
土曜日はずれ、日曜日当たりの一勝一敗ながら、
土曜日の一敗が、あまりに大きな一敗となりました。

2025_東京の桜3.jpg

実は今年の3月の最終土曜日は雨で、
桜はそこそこ咲いていたようですが、傘をささないといけないという状況下で、
カメラをズーミングしたりシャッターを押したりすることを続けている中、
片手持ちのカメラの手がつるっと滑って、
ズームレンズが飛び出たままの状態でアスファルトに落下。
二度とズームレンズが本体に収まることがなくなってしまうことになりました。
愛用していたデジカメだったので無念の気持ちが大きく、立ちつくすことに。
何よりも、今日明日の撮影どうしようということになり、途方にくれましたが、
しばらくしたら、Zoomは効かないものの奇跡的に息を吹き返し、撮影だけは可能になりました。
帰宅後は再び電源さえ入らなくなりましたので、頑張って最後の命を燃やしてくれたのかもしれません。
ものすごく後悔が残りました。

sh-3.jpg

そういうこともあって、GWにこちらの地方でリベンジに臨みました。
例年、GWはエゾヤマザクラの名所を訪ねていましたが、
今年は、ちょっと遠いのですが、ソメイヨシノの名勝にチャレンジすることに。
車で行くのに5時間半、駐車場に入るのに1時間、展望台のチケットを買うのに1時間、エレベーターに乗るのに30分かかりましたが、
ソメイヨシノ的な、一重で薄ピンクで、儚く可憐で淡い印象の桜が、あたり一面に咲き誇っている様が堪能でき、
何にも替えがたいような良い気分を味わうことができました。

20250427_五稜郭.jpg

道中も、Audibleというのを使って、めちゃくちゃ面白い本を読んでいた(聴いていた)ので、
時間が気にならないどころか、もう着いちゃったの?まだ読みたいのに...という感じだったのですが、
チケットとエレベーターではそれができなかったので、キツかった。
展望台からの眺めは、素晴らしいですが、下の散策も素晴らしいので、
展望台への再チャレンジはちょっと考えさせられます。

さて、そんなこんなで春ドラマも終わりましたね。
日曜の9時が今回も強く、安定した面白さもあったようですが、
文春砲のおかげでケチがついた感じになってしまいました。
また、月曜9時も若年層のテレビ離れを反映してか、
ターゲットが昔月9を観ていた層、今でもテレビを観ているであろう層に移された感がありました。

<キャスター>

キャスター_永野芽以.jpg

阿部寛が、また新たなキャラクターに挑戦していました。
かつてはどこかすっとぼけた愛嬌のある役柄でも親しまれてきましたが、
近年はすっかり大物俳優の風格が漂い、シリアスで重厚な人物像を演じることが増えた印象です。
彼のキャリアを振り返ると、あの“すっとぼけた”魅力も人気を積み上げる大きな要素だったように思います。
いずれまた、そんな柔軟さを感じさせる役柄にも挑んでほしいですね。

さて、今回の『キャスター』で彼が演じたのは、昨年の『アンチヒーロー』で長谷川博己が演じた弁護士を思わせる、
偽悪的で全能感を漂わせるキャラクターでした。
『アンチヒーロー』が昨春放送されていたことを思えば、
今回の企画も2匹目のドジョウを狙った側面があったのかもしれません。

この手のキャラクターは、序盤で“悪人”の印象を与えつつ、
物語が進むにつれて「実は深い思慮があった」と視聴者に納得させることができるかどうかが肝心です。
今回は、過去のトラウマや、それを生んだ権力構造への対抗心が彼の行動原理として描かれていました。
自らも“鬼”と化さなければ闘えないという覚悟と、
理想に燃える青臭い若者へのアンチテーゼとしての偽悪的な振る舞い——そこに着地した印象を持ちました。

決して「悪ぶること」によって得をすることはないと思いますが、
毒をもって毒を制しながらも、あえて取り繕わないその姿勢には、ある種の誠実さを感じます。
世の中には、裏では苛烈さを秘めながら表面的には柔和な顔を見せる人もいますが、
そうではないという意味で、この人物には不思議と信用が置け、
ちゃんと信じれば、それにこたえてくれる人物のような気がしました。

「やや底の浅い理想に燃える青臭さ」の代表格は永野芽郁のキャラクターのようでしたが、
同時期に週刊文春の記事が出てしまい、
“わかりやすい善”を信じて阿部寛に対抗するという立場が微妙になってしまいましたね。
その影響もあってか、彼女もまた過去のトラウマに囚われ、
実は恣意的に動いていた……という描かれ方にシフトしていってしまいました。
もしかすると、あの報道の余波で物語の方向性を修正せざるを得なかったのかもしれません。

永野芽郁はこれまで以上にキリッとした佇まいで、とても美しく映えていただけに、
設定がややブレたように感じられたのは残念でした。

最終回は完全決着を期待して観ていたのですが、いくつかの要素が未解決のままで、
十分なカタルシスを味わうことはできませんでした。
それどころか、新たなキーパーソンの登場をほのめかす展開まであり、モヤモヤ感が残ります。
あれこれとゴタゴタがあった分、いったんしっかり物語を完結させてほしかったところですが、
対応に時間や尺を割かれた結果、そこまで手が回らなかったのかもしれません。
続きを描くとなると、いったん暴かれた顛末の、裏の裏の裏の話ということになりそうで、
これ以上それを追いかけたいかどうかは、正直なところ微妙かな~

<続・続・最後から二番目の恋>
続続最後から2番目の恋.jpg

タイトルバックの、少しデフォルメされたイラストが印象的でした。
細部が省略されているのに、誰だかわかる表現は見事で、
特に海を見つめる中井貴一の姿は秀逸です。
目も口も描かれていないのに、“中井貴一”であることが伝わってくる——まさにイラストレーターの匠の技ですね。

かつての月9といえば、「若者の恋愛事情」を、流行の最先端を取り入れて
都会的かつスタイリッシュに描いたドラマが並ぶ枠でした。
しかし、それも今は昔。
『続・続・最後から二番目の恋』は、
恋愛を扱いながらも、
壮年ならではの味わい深さ、
年輪を重ねたからこそ感じられる心の機微や、エールの応酬を丁寧に描いていました。

人生には様々な出来事があり、多くの人と関わるほどに生じる出来事も多彩になります。
年を重ねたからこその喜びや悲哀もあるでしょう。
それらを多面的な視点や切り口で捉え、豊かな表現力で伝え合うこと。
このシリーズが描くのは、心のひだの繊細な部分に触れ、
適度な感受性を持って受け止める大人の言葉のやり取りです。
相手の些細な心の揺れを感じ取り、理解し、許容し、時には程よいエールを送り合う。
そうした関係性は、年齢を重ねたからこそ到達できる境地であり、同時に憧れでもあります。

このドラマに映る小泉今日子と中井貴一の姿は、まさにその理想の具現化のようでした。
「自分もこの年齢なら、こうありたい」という思いと重なり、大人の関係性の美しさに胸を打たれます。
そんな関係性を築くには、先だって家族や仲間に自分を受け入れてもらえる環境を整える努力が必要でしょう。
配慮や自己開示を重ねて築き上げた環境があってこそ、大人なやり取りが成り立つのだと思います。

若者のストレートな恋愛とはまた違う、大人の成熟したコミュニケーションの世界。
この枠も、そうした世界観を愛する人たち向けのものになったと考えると、実に感慨深いですね。

小泉今日子は還暦も近いのに、おおよそ5.6割くらいの確立で、
昔と変わらないな~って感じさせられました。
すごいですね。

内田有紀も昔と変わらないっていう評判だったようですが、
こちらの方は、被り物や眼鏡をしていたのでハッキリ確認できませんでした。
おそらく、依然としてキレイで可愛いのだと思います。

時たま、「続・...」の時のシーンが流れていましたが、
こちらの方は、『ひぇ~、めっちゃ可愛い』っていう感じでした。
それにも驚きました。

第8話だったかな。
三浦友和が、「冒険者たち」について、
このブログで何度か訴えているようなことと同じ内容のお話をされていました。
プロの脚本家の方々が、自分と同じような感想を持たれているのを知って、
とっても嬉しくなっちゃいました。


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posted by @ミック at 00:00| Comment(4) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月28日

2025新春ドラマ+αー官僚教師とタイムスリップ

いよいよSSブログ終了まであとわずかとなりました。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

SeeSaaブログへの移行ツールが準備されていましたので、
そこへ移行してみる、というほかに、
いくつかのブログサービスも試してみましたが、
画像が元のブログのURLのままになってしまうようで、
そこの手間が大変ですね。

SeeSaaブログへの移行ツールは、
画像もSeeSaaブログにオートマチックに取り込んでくれるようですし、
ブログ内での記事のリンクもSeeSaaブログのものに変換してくれるようでしたので、
そこらへんは、さすが専用の移行ツールといったところです。

ほかのブログサービスに移行するのであれば、
いったんSeeSaaに移行してから、
記事をエクスポートすると楽ちんかな、という感じでした。
画像もSeeSaaブログの方に残ってSSブログが終了後もなくなることはないと思いますし。

いずれにしろ、一区切りですね。

SSブログの方は、この記事が最後になると思いますが、
まだ新春ドラマで最終回を迎えていないものもありますので、
最後は久しぶりに、ドラマと映画のハイブリッドで行きたいと思います。

<御上先生>

御上先生.jpg

前作「海に眠るダイヤモンド」の余韻があまりにも強烈だったため、
本作「御上先生」には正直なところ、やや警戒心を抱いての視聴となりました。
ところが、物語が進むにつれ、レベルの高い生徒に対して、
さらにそれを上回る洞察と指導力で挑む主人公の姿に自然と引き込まれ、
「これはこれで非常に面白い」と、前作とは別の魅力を感じるようになりました。

序盤、生徒たちは強く反抗的な態度を見せ、
しかもその反発は知的かつ戦略的で、
まるで社会人のような論理性をもって教師に挑んできます。
そのレベルの高いオブジェクションを、
松坂桃李演じる御上先生がまったく動じることなく、
むしろ大局観をもって受け止め、跳ね返していく姿には圧倒されました。
生徒の発言を瞬時に分析し、
次の思考へと導いていく様子はまさに“指導者の理想形”とも言えるもので、
教える者としての確固たるビジョンと、
導くための確かな手法が高い次元で描かれていたと思います。

加えて、御上先生の「問いかける力」も非常に印象的でした。
表面だけを捉えるのではなく、問題の本質、
つまり“その奥に潜む闇”を見抜き、指摘する力に優れ、
その姿に観ていて強く惹き込まれました。

そうして徐々に、生徒たちとの信頼関係を築き上げていくプロセスは大きな見どころでした。
特に、彼らの真剣さや思考力の高さに触れるにつれ、
まるで学生というよりも、
職業意識をもったビジネスパーソン同士のやりとりを見ているような感覚にさせられました。
ただし、学生であるがゆえの忖度のなさが、
むしろ理想的な職場像のように映ったのが非常に印象的でした。

ただし、本作は「先生が生徒を導く」だけのドラマに留まりません。
官僚出身の御上が、なぜ教育現場に赴任することになったのか――という背景に、
もう一つの大きな物語が潜んでいて、
中盤以降はその“裏のメインストーリー”が同時進行で展開され、
生徒一人ひとりにも個別のサブストーリーが用意されていました。

ただ、その個別エピソード群については、
やや極端に感じられる場面も多かったのが正直な感想です。
生徒たちの抱える問題があまりに過酷で、
以下のような出来事が連続することで、
リアリティよりも劇的さが前面に出てしまった印象がありました。

発達障害 → 自殺未遂

独自教科書を使った → 解雇・失職

家計困窮 → 生理用品の万引き

これらが短いスパンで複数の生徒に起こることで、
一つひとつの重みが分散されてしまったようにも思えました。
エピソードのいくつかは、携帯小説的な“盛り”が効きすぎていて、
やや感情が追いつかない瞬間もありました。

それが結果的に、裏の本筋である「不正入学問題」のインパクトを弱めてしまったようにも感じます。
こちらも、

不正入学に抗議 → 自殺

不正に加担した母親に抗議 → 殺人

といった流れは、物語上の緊張感としては強烈ですが、
現実感覚とのギャップが大きく、特別すぎる印象を受けました。
また、「不正入学があるから日本の教育行政を変えねばならない」という展開も、
改革の根拠としてはやや短絡的にも思えました。

松坂桃李と生徒たちとの深い関係性が見事に描かれていただけに、
こうした物語の一部がやや過剰にドラマティックで、
作品全体としてのバランスを崩してしまったことは少々もったいなく感じます。

ちなみに、劇中に登場する“天才ハッカー万能説”もお約束として楽しませてもらいました。
あのキャラクターの好感度が高かったので、私にとっては許容範囲内だったかなと思います。

松坂桃李の存在感と演技、そして生徒たちの描き方は確かな魅力があり、
十分に“観る価値のあるドラマであったと思います。
その一方で、あまりに濃密なサブエピソードや、社会問題を一気に詰め込んだ構成は、
少し散漫さを感じる要因とも感じられ、
もう少し引き算をしていたら、より研ぎ澄まされたドラマになっていたかもしれませんね。

<侍タイムスリッパー>
侍タイムスリッパー.jpg

自主制作で単館上映でありながら、
人気に火が付き続々と上映館を増やし興収10億越え、
日本アカデミー賞最優秀作品賞まで制覇してしまった作品が、
VODに、しかも無料で上がっているようです。

私もその流れで鑑賞してみました。
物語は、尊皇派と対決寸前のバリバリの佐幕派の武士が、現代へとタイムスリップするところから始まります。
設定だけを見ると、現代で無双する“武士版スーパーヒーロー”のような展開を想像しがちですが、
主人公の持つ人間味や実直さを軸に据え、現代に暮らす人たちとの交流を描く、
極めて等身大で、情感あふれる物語になっていました。

行き倒れた京都の太秦映画村界隈で、
主人公に手を差し伸べる人々の温かさ、
そして主人公の真っすぐな人柄に惹かれて自然に関係が築かれていく様子を通して、
感情的なぬくもりや優しさが伝わってきます。
誰も彼が“本物の侍”であることを気に留めず、
時代劇に慣れた土地柄ならではの、絶妙な噛み合い方も微笑ましく、魅力的です。

その後は、タイムスリップものとしてのお約束的なギャグが次々と展開されますが、
そこには好感の持てる工夫がなされ、
“王道”とも言える展開を、低予算ながら丁寧に拾い上げていくスタイルはむしろ清々しく、
観ている側が自然と幸せになれる心地よさがあります。

主人公を筆頭に、考えていることや感情がわかりやすい人物造形となっていて、
感動や戸惑い、謙虚さやときめきといった心の動きが素直に伝わってきて、
観る側も愛着をもって彼らを見守るような気持ちになります。

そして身近にマドンナがいる幸せ。
存在だけで元気にしてくれるのがマドンナですよね。
彼女の存在が、作品の持つ雰囲気をより際立たせていました。

物語の終盤には、それまでの和やかなトーンとは一変する、緊張感あふれるシーンが登場します。
このギャップが作品に深みを与え、見どころともなっていますが、
映画鑑賞後の後味としては、むしろその極限の緊張のあとの緩和のシーンが、
この作品らしい余韻として、強く心に残ります。

口コミで評判が伝わり2024年の邦画の頂点にまで上り詰めたのも納得の作品だと思います。

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posted by @ミック at 18:00| Comment(64) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月31日

2024秋冬ドラマーフォーエバー・ヤングじゃなかったですね

今年も年末になりました。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

この三か月の間のエポックメーキングな話題というと、
私たちにとっては何といっても、so-netブログのサービス終了でしょうか。

私自身、およそ17年ほど前、
当時会えなくなってしまった人がいて、
もしかしたらいつか読んでくれることがあるかもしれないと始めましたが、
こんなに長く続けることができるなんて、
振り返ると感慨もひとしおです。

その会えなくなった人が読んでくれたことがあるかはわかりませんが、
読者になっていただいた方々からたくさんの暖かいコメントをいただき、
今では、読者の皆様に向けて書かせていただいています。

いつも勇気づけていただき大変ありがとうございました。

私はもともと理系の人間だったのですが、
永くブログを続け、
文章を書くという今までの自分にあまりなかった体験を通して、
自分自身の幅がひろがって行ったと思っています。
そういう意味では感謝しかありません。

ここでは来年の3月いっぱいまで続け、
その間にSeesaaを含め、2か所くらいへの移行を試したいと思っています。
引き続き、よろしくお願いいたします。

so-net.jpg

さて、そろそろ終わりを迎える2024年ですが、
個人的には、久々につらいことの多い一年だったなぁという感想です。
昔の言葉で言えば、天中殺ってやつですかね。
特に、前半がひどくて、この1年はそういう年なんだろうなって
早々に観念しました。

半年過ぎたころ、
山は越えた感じにはなりましたが、
つらいことはぽつぽつと続き、知らないうちに疲弊していったと思います。

この年末年始はしっかりとリフレッシュして、疲弊を取り除き、
バイタリティーのあふれる気分を取り戻すのが
さしあたっての目標です。

来年はいい年にしたいですね。

ドラマのほうは、日曜の夜に好きな作品が集中していたっていう感じです。

特に「海に眠るダイヤモンド」の最終回は、途中から、あ~これこうなるかもっていう期待で、
観ていてたまらなくなったのですが...

<海に眠るダイヤモンド>
海に眠るダイヤモンド2.jpg

軍艦島という珍しいモチーフを提示され、
しばらくはその興味だけでも観れました。
また、過去と現在のつながりを想像しながら見れるので、
物語の始まりからそれを膨らませていく過程に、私はどんどん引き込まれました。

途中、この枠としては視聴率が低迷したようですけれど、
話の進みが遅いと感じた方々がいたのかもしれませんね。
また、エピソードの中に、一見、軍艦島(の共同生活)ならではに見えて、
実はそれ以外でもありがちなエピソードが混じっていたのが原因かもしれません。
スケールは大きかったと思うんですけどね。

軍艦島ではキーとなる三人の女性が描かれていましたが、
なんといっても杉咲花がけなげでかわいかったですね。
食堂屋で忙しく働きながらも所作の端々で神木隆之介への思いを表しているところが良かったです。
最初は遠くから見てるだけだったのが、
だんだんと世話を焼けるような距離感になってきたり、
そこら辺の立ち位置の微妙な変化の描き方が上手でした。
世話を焼くことに喜びを感じる女性を見ていいなぁって思うこと
それを素直に言ってよいのかビビる世の中ですけど、
書いたのが女性だから許してもらえるかな。

自分に気持ちがあるのかどうかやきもきしていた時の方が可愛くて、
両想いになった後ではそこにいたるまでに積み重ねた時間の方が尊い時間だったように思えます。

現代の宮本信子が、やきもきしていたころの杉咲花みたいで、
いとおしさ復活してました。

最終回、宮本信子がようやく神木隆之介の秘密にたどりついて、
再び両想いであることに気付けるくだりが描かれる中、
二人の波乱万象な人生にも一定の区切りがつき、
お互いが結ばれるための障壁もなくなったように描かれていたので、
え~、これもしかして「フォーエヴァー・ヤング」的エンディングじゃないのって
ぞくぞくして観ていました。
紆余曲折を経ながらも、60年の時を越えても変わらぬ思いの末に結ばれたなら
なんという幸福なエンディングなんだろうと思い、
再会して思いを遂げるものとして観ていましたが、
神木隆之介の想いがコスモスで表現されるにとどまりました。

もしかしたら文学的な表現だったのかもしれませんが、
再会して、直接ギヤマンを渡してほしかったですよね。
おそらく抱擁したこともなかったでしょうから、
初めての抱擁を見せてほしかったと思います。
そんなストレートな話で泣きたかったです。

ちなみに、物語の中の重要アイテムとして、
鉄平(神木隆之介)の日記が出てきていましたが、
私も日記書きだったので申し上げさせていただくと、
いくら好きな人がいたとしても、
そのまんまご本人に見せるなんてことはできないと思います。
フィルターをかけないと本人には見せられない、
それは、好きな人にでさえ、心の中のすべてを見せられないのと一緒です。

最終回の2時間スペシャル、とても見ごたえがありましたが、
宮本信子が会社を売却するのを阻止するのと
鉄平を見つけ出すということがどうしてリンクするのか、
鉄平の謎が解けたことと、
娘や息子の心が改まり家族とのきずなが取り戻せたことがどうしてリンクするのか
そこら辺の演出が少し弱かった印象もありましたが、
物語の意図を汲んでそういうことだと思って話に乗っかる方が楽しめました。
大団円に向けた、脚本上のマジックということでしょうか。

<若草物語 -恋する姉妹と恋せぬ私->
若草物語.jpg

皆さんは小さいころに、「若草物語」に触れる機会はありましたか?
私は確か、小学校低学年の頃に映画を観させられたと記憶してます。

その時の自分のリテラシーでは、
エリザベス・テーラーという稀代の美人女優が出演しているというくらいの理解度しかなく、
どれだどれだと思いながら見ていましたが、
自分でも知っているくらいだから、きっと主演の人だろうと思っていたところ、
後から聞いた先生のお話では、主演は違う人だということで、
そうなの?確かにそこまでの美人ではなかったかも、ということが印象に残ったくらい。
話の内容は、悲しい場面はわかったような気がしましたが、
それ以外は何をやっているのか、何のためにこうなったのかチンプンカンプンで、
全くストーリーを追うことができませんでした。
でも、小学校低学年向けのお話なんですよね?

その若草物語の日本を舞台にした現代版が、
ドラマとして放送されていました。

途中まで観て、なんだか無性に子供のころに見た物語が、
本当はどういうお話だったのか知りたくなって、
amazon prime videoで、視聴してみました。
1949年作品でした。

原題は「little women」で、日本語訳された方の洗練された語彙力に感服しました。
普遍的に語り継がれるにふさわしいタイトルになっていると思います。
(そういえば、小さな恋のメロディという映画の挿入歌、first of may の日本での曲名は「若葉のころ」でした)

まず、興味深いのが四姉妹のそれぞれの名前で、
映画版では、
長女がメグ、次女がジョー、三女がエイミー、四女がベスでした。
(原作小説では三女と四女が逆)
そして、ドラマでは、
長女がめぐみ(めぐ)、次女がりょう、三女がえりで、四女がめいでした。
おそらくベスというのはエリザベスの愛称なので、原作と同じでベスが三女えりなのかと思います。
また、ジョーって男の子の名前なんじゃないの?って子供のころから思っていましたが、
観直したらジョセフィーヌだからジョーって呼ばれていたみたいです。
ちなみにメグはマーガレットの愛称で、エリザベス・テーラーが演じていたのは、
ベスではなくエイミーの方でした。
ドラマ版でめいを演じている女優さんは芸名もめいです。
そして、
映画版で登場した母親は四姉妹からマミーと呼ばれていましたが、
ドラマ版の母親の役名はまみのようです(満美と書くようですので、たぶん)

で、初めて映画版をきちんとストーリーを追って観たところ、
男の子は社会の一線で活躍するのものであり、
女の子はそれを支える立場であり、
立派な男の子、経済力のある男の子に愛されるよう
女を磨きなさいっていう風潮に抗おうとする気持ちを持った女の子(ジョー)の話でした。

う~ん、小学校低学年でこれがわかったらすごくない?という感じです。

抗って生きたために自分の大切なものを失ってしまい、
それでも気丈に生きていたら、最後には幸せをつかみましたっていう話のようでしたけど、
そのつかんだ幸せと自分のポリシーとの間に整合性があったのか、
失ったことへの反省で、ポリシーに柔軟性を持たせたから幸せをつかめたのか、
当時の世相と今ではよしとされるものも違ってくると思いますので、
ドラマではどんな結末を用意しているのか、
映画を観たことで、より期待が高まって物語の最後を見届けました。

どんな結末にもって行ったのか、
ぜひ、皆さんも確かめてみられたら良いのかな、と思います。

<マイダイアリー>
マイダイアリー.jpg

社会人となって間もない主人公が、学生時代の日記を読み返すという形の物語でした。
間もなすぎる上、現在と学生時代のどちらの話なのかを描き分ける演出が少し弱いので、
当初、現在の話がわかりにくかったですね。
脚本家が知らない方でしたが、
なんでもないことを心に積まされるような話にうまく作りこんでいたように思います。
日曜10時のテレ朝は、結構新しい枠ですが、
この枠の伝統なのか、そこら辺に転がっているような出来事にも深く相手を思いやることで
信頼を深め友情を築いていく、それで乗り越えられるものも生まれていく
といった話が多いように思います。

相手の気持ちの些細なところまで読み取ろうとすることが自然とできる仲間。
友情の続け方、愛情の続け方的なところで、大事にしていきたい話でした。

清原果耶の少しおっとりしているように感じるけど、意外と深いところ。
個性かな、いつも少し顎がクイってしてますよね。

また、仲間に望月歩のような人がいると心強いですね。
仲間にいろいろツッコまれようが批判されようが、
前向きで謙虚で、仲間のために行動してくれていじられて盛り上げてくれる人が一人いると
ありがたいです。
誰にでもできることじゃないので。

<ザ・トラベルナース>
ザ・トラベルナース2.jpg

岡田将生が、優秀で鼻につくことも多いけどギリギリかわいげがあって嫌いになり切れないような絶妙な人格を演じていました。
高畑充希とはお似合いな感じで、結構嬉しいです。

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2024年10月30日

2024夏ドラマー腹にいちもつある人多くない?

たいへん、ご無沙汰しています。

今年の夏というか、夏らしい気候の期間はとても長かったですよね。

普段はおおむねお彼岸を境に季節が大きく変わりますが、
今年はそれから2週間ほど変わらないままでいた感じでした。

その分、いったん季節が変わると進むスピードも速く、
もともと秋の短い地域といわれていますが、
あっ、という間に移ろっていったイメージです。

「雪虫」という虫が飛ぶとそこから2週間程度で雪が降るといわれていて、
もうすでに飛んでいますので、
冬らしさを体験する日日も近いような気がします。

今年に夏は、事業の体制を変革させることに忙殺された夏でしたので、
まったく余裕がなく、記事の更新も遅くなってしまいました。

ようやく体制も整ってきましたので、何とか余裕ができてくるといいんですが。


大谷5050.jpg

この間の出来事として大きいのは、大谷選手の大活躍と、
岸田さんがすっかり嫌われちゃって、総裁選に出馬できなかったことですかね。

大谷選手は絶好調になって、史上初の50/50、
打率も終盤に2分以上も一気に上げて、
さらには節目の試合で大活躍してMLB史上最高の試合を作り上げていました。

また、岸田さんも結局増税マンとしての印象だけが残って、
党内からも支持も得られず、総裁選に出馬することすらできませんでしたね。
自民党の中の論理に抗えなかったということなのかもしれませんが、
世の中の批判を顧みず、自分たちの都合を押し通そうとする人の影響の濃さが
総選挙の結果にも表れてしまったかもしれませんね。
目の前のことにとらわれて大局観が見失われていたということだと思うので、
国の舵取りでも同じようなことをされたらたまらないですよね。

いったんよりクリーンな政治家だけが残り、
その中で政策遂行能力を高めていけたらいいんですけど。

立憲民主も、補選などで勝ちまくっていた人が代表を外れ、
昔の名前で出ています的な人が代表になりましたけど、
国会でキレて政権を手放し、党の衰退を招いた人なので、
何か見えない力を感じてちょっと嫌な感じがしますね。

ドラマのほうでは相変わらず日曜9時枠が強かったようですが、
結局、腹にいちもつある人ばかりになっちゃって、
最後のほうは感情移入しづらくなってしまった印象です。
たしかシーズン1の時もそんな気分になったような....

<ブラックペアン シーズン2>
ブラックペアン2.jpg

6年ぶりにシーズン2が放映された「ブラックペアン」。

ダークヒーローが、
よりダークなものを暴いていく、という意味で、
その象徴が「ブラックペアン」なのかもしれませんね。

当初、内野聖陽が理想に燃える崇高な医学界の大物のように見えていて、
足を引っ張る勢力を、それを上回る実力と対応能力で駆逐していく
そんな物語のように見えていましたが、
結局、事情を抱えてその私的な理由のために動いているようなことになっちゃって、
そこまで見ていた時の気持ちをどこにぶつけていいかわからない感じになってしまいました。

こういうことって、物語を引っ張るために必要なことなのかもしれませんが、
どうもすっきりしないですね。

二宮和也のほうも、自分が背負った宿命が、
自分の力だけではどうしようもない運しだいの一か八かのものだからって、
自分の患者に対してもその一か八かの勝負を強要するというのは
ちょっと行き過ぎのような気がしてしまいました。
だからあんなやり方をしても許されるんだってことにはならないんじゃないかなって感じです。
そういった事情が明かされるまでは、
納得できる理由があるのかもしれないと思っていたので、
この部分でも少しモヤモヤが残る後味になってしまったんじゃないでしょうか。

段田安則の邪悪な野望を打ち砕いていくくだりは面白かったんですが、
その段田安則でさえ、最後は善行を行うというブレぶりで、
見ているほうの予定調和を崩すということに腐心しすぎて、
結局、物語のおさまりが悪いことになっていたような気がします。

もともとの原作もこんなだったんですかね。
ドラマの放映回数に合わせて苦し紛れに膨らませたようにも見えなくもなかったかな。

シーズン1のカトパンに相当する役を田中みな実が演じていましたが、
まだやっぱり役者さんとは違うよねっていう印象は残りますね。
少しずつその傾向は薄まってきていると思いますが、
頭の中で考えた人物像に全振り的な役作りが気になっちゃいますね。
もう少し人格って幅が広いものなんじゃないのかなって思っちゃいます。

久々にカトパンが見たかったな。

<しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~>
しょせんは他人事ですから.jpg

なす術のないネット上の悪意に、どうやって最善の手を打っていくか、
という課題に、ペーソスを持って、しかし、しっかりと対応していく
というお話が面白いと感じました。

この物語を観て、何が一番恐ろしかったかといえば、
ネット上で誹謗中傷を繰り広げる人の動機の軽さと、
そのことに影響を受けた側の被害の規模との間にある
あまりのギャップの大きさですよね。

そしてそれを抑止したり罪を償わせるための
手続きの煩雑さと有効性の揺らぎですね。

被害を受けた方々に対する主人公からの絶望度?の説明や
救うための的確な状況把握と処置に、
ネット案件の過酷さとともに、
強烈なプロフェッショナルとしての落ち着きや実力を感じて、
一つの道に、こんな風に取り組んで、世の中に貢献していくことができたら....
と思わせられるようなお話でした。

リアルディールってやつですかね。

中島健人も何を演じても中島健人といわれる俳優さんですが、
ひょうひょうとした中で、人の心を動かすような芝居のできる役者さんですね。

不意にグッとくることがあるので、たびたび感心させられます。
いい個性を持っているように感じちゃいます。

<ギークス ~警察署の変人たち~>
ギークス.jpg

バラエティタレントだと思っていた滝沢カレンの美女ぶりに驚いて、
それで最後まで見ちゃいました。

結構器用にいろんなことをこなすんですね。

面白い言い回しのできるハーフな女性という印象しかなかったですけど、
美貌で押しても全然問題ないなって感じです。
バラエティ番組だととらえどころがなくて、
深くお付き合いしていけなさそうだったんですけど、
ドラマだと、若干そういう気もありましたが、
意外と等身大で、そこそこ感情移入もできました。

このドラマ、なんといっても
主役の3人の女性+いつも面倒ごとを持ってくる同期の刑事が
繰り広げるドタバタと友情が見どころでした。
中でも、口には出さないけど....的な友情がよかったです。
心の底では信頼し合っている、
もしかしたら知らない間に惹かれている的な描写が上手でした。

近年のドラマにしては話数が多かった気がしましたが、
最後まで楽しみにして見ることができました。

<伝説の頭 翔>
伝説の頭_翔.jpg

ヤンキー物で、高橋文哉が、姿かたちは瓜二つなれど、
性格や素養の全く違う二人を一人二役で演じるというお話でした。

オタクで気弱な方の高橋文哉が、
強くて仲間に慕われるヤンキーの方の高橋文哉の仲間たちと触れ合うことにより
筋の通った男に成長していき、
その過程でケンカや友情や少し恋愛が描かれていましたね。

ヤンキー仲間で、オタクで気弱な方の高橋文哉をいつもフォローしていた
結構ないい奴の菅生新樹という役者が、
菅田将暉の弟だと知って結構驚きました。
このドラマの中では坊主に赤毛だったので全く気が付きませんでしたが、
髪の毛のある写真を見たら、すぐわかるくらいのDNAの濃さですね。

元々このドラマを観た理由は、
注目している関水渚の出演作だったからなのですが、
このドラマに関しては関水渚よりも井桁弘恵の方が効いていましたね。
彼女にはお高くとまっていそうに見えるけども、
予想外に下野してきてくれるっていう役柄が合ってるかな。

<素晴らしき哉、先生>
素晴らしき哉、先生.jpg

視聴率は思うように取れないようですが、
なかなかの佳作を送り出してくれるこの枠、
今回も頑張ってましたね。

人に教えることが好きな人でも、
昔と比べて保護者からの圧力や、
生徒と教師の関係性の変化、
SNSなどに代表される生徒側が持つ情報量やネットワークの違い、
メンタルヘルスへの配慮の程度、
授業(教育)以外の業務が多岐にわたることによる労働の長時間化など
教師の仕事の大変さばかりがクローズアップされて、
教師になろうと決断すること、
あるいは一旦なった教師という仕事を継続することが
難しいことになっているような気がしますよね。

往年のドラマのような、生徒に厳しく接し、
成長させて大望をつかんでいく
というようなお話は作りづらくなっているのかもしれません。

そんな状況の中、教師として、また一人の人間として、
日々の業務や出来事にあくせくしながら、一つ一つ乗り越えていくような
こんなドラマの方が、現実味があり、共感を得られるのかもしれません。

嬉しいことよりもつらいこと対応していかなければならないことの方が
はるかに多い中で、
真摯にこなして乗り切って、
その先にある小さな達成が、大きな喜びになるというようなお話、
そのような話の方が、今の時代に合っているのかな。

そんな中で、尊敬と信頼を勝ちえ、生徒に慕われることが出来たら先生冥利につきますね。

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2024年07月24日

2024春ドラマーしてほしいとはっきり言わなくても

ご無沙汰しています。

今年の梅雨は、遅く始まったため、例年よりも短かったようですね。
でも、降雨量そのものは1.5倍だったんだとか。

私の住んでいいる地方は梅雨がないといわれていますので、
実感はないですが、
蒸し暑い日々が短くてよかったっていうことなんでしょうか。

いずれにしても夏本番、ていう感じになってきました。

昨年の暮れあたりから、歯の治療を本格的に始めて、
やっと、下の歯のほうが完了しました。
上の歯はこれからもう少しかかるようなのですが、
そちらのほうは保険治療なので、ぼちぼちといったところです。

歯科治療.jpeg

下の歯は、医療費控除の限界値ギリギリの費用が掛かった本格的なものだったんですけど、
今の感覚は、食べ物と自分の間に何か別の一枚が入ってるって感覚です。
何ていうか、焼き肉をそのまま食べるのと、
サンチュを巻いて食べるのとの違いっていうか、
そしてそのサンチュが無機質なもので、それを巻いて食べてるっていう感じです。

そのため、何を食べてもおいしくなく感じます。
慣れると平気になるんだろか。
見た目はものすごくきれいになったんですけどね。
自分の歯っていうのは、それなにり味覚について情報を発信していたのかもしれませんね。

私の場合は、ちょうど特別支給の養老年金というのをもらえるタイミングで、
受け取るのを忘れていたので、ほぼ一括支給をしてもらい、
それで賄えました。
給与所得と事業所得との兼ね合いで、
ほぼロスなく受け取れたようで、助かりました。

前述の通り、医療費控除の適用になりましたので、
もらった分は全部出て行ってしまいましたけど、
所得税を多くとられるということはありませんでした。
(かえって還付されました。)
うまくタイミングがはまったと思います。

ですがしかし、高い買い物であったことに変わりはありません。
3か月にいっぺんメンテナンスにもいかねばならず、
その費用もばかにならない感じなんですよね。

お願いしたときは、なかなかそこに目がいかなかったので、
そういうことが目の前に提示されるタイミングを迎えて、
なかなかうまいビジネスモデルを考えるな~って思います。

コロナのおかげで、歯が欠けている時もマスクで隠しておけたので、
その点でもうまくタイミングがはまった感じでした。

https://youtu.be/9UMQYjhTTJ0

この間GWには優駿さくらロードにも行ってきて、桜を堪能しましたが、
少し時間がたってしまいましたので、
替わりに早朝にお墓参りに行ってきた際の
そこにいた面々の警戒感ゼロの映像を貼っておきます。

特に、セキレイの親子が屈託なく遊んでいる姿が印象的でした。

ドラマのほうでは久々に、平均視聴率二桁のドラマが2本出ました。
安定の日曜劇場と、キムタクのドラマが最終回逆転で二桁乗せでした。
単回の最高もキムタクドラマの最終回です。

<ANTI HERO>
アンチヒーロー.jpg

このところ安定して視聴率を稼いでいる日曜劇場が、
今回も安定して視聴率を出していたようですね。
私もこの時間だけは、毎回リアルタイム視聴できています。

ANTI HERO(アンチヒーロー)っていうタイトルなので、
序盤は、そのタイトルがイメージさせる印象に、
主人公のイメージをどうやって近づけていくかってことに全集中している感じでした。
また同時に、主人公の全知感、全能感をどう知らしめるかってことにも
心を砕いていたように思います。

ただ、本当に悪どい奴だと感情移入できないので、
一面的にしかものを見られない人間が見たら、
一見、ハチャメチャで、青い正義感を基準にすると、
ダメ出ししたくなるような人物だけど、
大人で物事を多面的に見ることができる人から見たら、
ものすごく深くて緻密でターゲットに向かって力強く進んでいく人物
として描こうとしていたのだと思います。

同時に、若い正義感が大人の正義感に昇華されるような成長物語も描きたかったのでしょう。

行きつくところは、権力を持っているものが弱者をないがしろにして、
自身の出世や保身を優先する構図との対決でした。

そこに法廷劇としての逆転・どんでん返し、秘密やなぞの解明のなどの要素を加えて面白く見せていた、という感じでしょうか。

見ているほうを、若干ミスリードしておく、という点において、
タイトルが効いていたかもしれないですね。

ラスボスの野村萬斎は、絶対こんな人好きにならないよなって感じの仕上がりでしたけど。
法廷でも結局脇が甘かったし、あそこまで成り上がる素養があったんだかなかったんだか。
周囲がそれだけ凡庸だったってこと?

長谷川博己は、多面性のある人物を演じなければならなかったので、大変でしたね。

<Believe-君にかける橋->
bleive.jpg

途中、視聴率的にちょっと低迷していたようですが、
最終回で大きく伸ばして、平均視聴率を2ケタ台に乗せたのは立派でした。

このドラマ、どこが問題だったかっていって、
厳しい警戒や捜査網をかいくぐって逃亡する
逃亡犯のタフさみたいなところを出すのに苦労していたってところでしょうか。
例えば、「ダイハード」のブルース・ウィリスみたいな
もうちょっとバキバキ感みたいなものが、
特に逃亡中は表現出来ていてほしかった気がします。
「奥様は、取り扱い注意」の綾瀬はるかなんかは、
工作員としての逞しさを立派に表現していましたよね。

それを表現しないことの言い訳として、
肋骨あたりの負傷を設定していたのかもしれませんが
かえって弱々しく見えちゃっていたかもしれません。

中盤の視聴率の低迷もそういったことが原因かもしれませんね。

一方、逃走劇が終焉に近づいたころから、
メロドラマ的なくだりに入っていき、
そこはキムタクが真骨頂を発揮していましたので、
メロドラマの頂点である最終回で、
立派な視聴率をたたき出したのも納得な感じです。

おそらく毎ドラマ、キムタクと釣り合うような同世代のお相手役をどうするかで
議論が交わされているのではないかと思いますが、
今回は、天海祐希できましたね。
芝居で見せよう、という方針だったのかな。
割と身長が高めの方が選ばれることが多いような気がしますので、
次は誰でしょう?
吉瀬美智子あたりでしょうか?

<Destiny>
destiny.jpg

主要キャストの皆さんが、三十路半ばだったのに、
大学生時代のシーンに違和感がなかったので驚きでした。
5人でつるんでいて、他のリアル大学生とあまり絡まなかったのでそう思ったのかな。
上手な演出ですね。

いつまでも学生時代の友情が続いているのがうらやましく、
そういったものからは蚊帳の外の安藤政信が、ちょっと不憫でしたね。

安藤政信視点だと、ものすごい不義理を繰り返されるわけですが、
石原さとみ視点では、本当の気持ちを貫いてほしいとか、
若い時の純愛を貫いてほしいとか思わされちゃう、
ある意味残酷な設定です。

自分がそうなった時にどうするかで、人間力が試させるということでしょうか。
安藤政信のような人、近くにいたら、超ラッキーですね。
そんな人をもないがしろにしてしまう恋の魔性、
これは責められるのか責められないのか。

いちどサヨナラしたあとに、思い直して振り向いて駆けていくって、
したこともされたこともないです。

せいぜい電話で、切るねって言ってやっぱりもっと話しちゃったくらいでしょうか。

頭で思うことと体がしてしまうことが違う、
理性と感情が異なることってあるのかなって思いますが、
感情が勝って行動に移しちゃうことができる人、
ちょっとうらやましいです。
(程度にもよりますが、ここぞというときはね。)

<からかい上手の高木さん>
からかい上手の高木さん.jpg

コミックは読んだことがなく、
アニメもちょろっと見たことがあるくらいで、
ほとんど予備知識なしでドラマを観ました。

観てて、西片くんの方をやっていた黒川想矢くんの、
しゃべりが朴訥で、決して饒舌じゃないけれど、
妙に伝わってくるところにちょっと惹かれました。

調べたら、カンヌ映画祭で賞を取った「怪物」という映画で、
各種新人賞を総なめした逸材だったようでびっくり。
あわてて「怪物」の方も鑑賞してみました。

観てみたら、あちらの方はシリアスな内容で、
こちらの方はコメディですが、
コメディを演じてもシリアスな役を演じてもどちらも上手に演じ分けられていました。
将来有望かも。

からかい上手の高木さん、中学生編では、
西片くんの方が導かれる立場で、
はじめて体験し、ドキドキするようなことが起こるたびにキョドっていましたが、
それが許される立場というか年齢で、
してほしいとはっきり言わなくても
高木さんの方がそこを感じてかなえてくれる、
言わなかった分、小さなプライドも満たされる
そんなほほえましい話の連続でした。

このドラマ、
少し大人になった二人を描く映画版のための前振りのようなドラマだったようですが、
10年たって再会し、
西片くんが大人になって導く立場に変わるのか、
相変わらず導かれる立場のままでいるのか、
非常に気になりますね。

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  • 出版社/メーカー: 発売元:テレビ朝日/販売元:エイベックス・ピクチャーズ
  • 発売日: 2025/01/29
  • メディア: Blu-ray



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  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2024/10/30
  • メディア: Blu-ray





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posted by @ミック at 00:00| Comment(20) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする