皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
SeeSaaブログへの移行ツールが準備されていましたので、
そこへ移行してみる、というほかに、
いくつかのブログサービスも試してみましたが、
画像が元のブログのURLのままになってしまうようで、
そこの手間が大変ですね。
SeeSaaブログへの移行ツールは、
画像もSeeSaaブログにオートマチックに取り込んでくれるようですし、
ブログ内での記事のリンクもSeeSaaブログのものに変換してくれるようでしたので、
そこらへんは、さすが専用の移行ツールといったところです。
ほかのブログサービスに移行するのであれば、
いったんSeeSaaに移行してから、
記事をエクスポートすると楽ちんかな、という感じでした。
画像もSeeSaaブログの方に残ってSSブログが終了後もなくなることはないと思いますし。
いずれにしろ、一区切りですね。
SSブログの方は、この記事が最後になると思いますが、
まだ新春ドラマで最終回を迎えていないものもありますので、
最後は久しぶりに、ドラマと映画のハイブリッドで行きたいと思います。
<御上先生>

前作「海に眠るダイヤモンド」の余韻があまりにも強烈だったため、
本作「御上先生」には正直なところ、やや警戒心を抱いての視聴となりました。
ところが、物語が進むにつれ、レベルの高い生徒に対して、
さらにそれを上回る洞察と指導力で挑む主人公の姿に自然と引き込まれ、
「これはこれで非常に面白い」と、前作とは別の魅力を感じるようになりました。
序盤、生徒たちは強く反抗的な態度を見せ、
しかもその反発は知的かつ戦略的で、
まるで社会人のような論理性をもって教師に挑んできます。
そのレベルの高いオブジェクションを、
松坂桃李演じる御上先生がまったく動じることなく、
むしろ大局観をもって受け止め、跳ね返していく姿には圧倒されました。
生徒の発言を瞬時に分析し、
次の思考へと導いていく様子はまさに“指導者の理想形”とも言えるもので、
教える者としての確固たるビジョンと、
導くための確かな手法が高い次元で描かれていたと思います。
加えて、御上先生の「問いかける力」も非常に印象的でした。
表面だけを捉えるのではなく、問題の本質、
つまり“その奥に潜む闇”を見抜き、指摘する力に優れ、
その姿に観ていて強く惹き込まれました。
そうして徐々に、生徒たちとの信頼関係を築き上げていくプロセスは大きな見どころでした。
特に、彼らの真剣さや思考力の高さに触れるにつれ、
まるで学生というよりも、
職業意識をもったビジネスパーソン同士のやりとりを見ているような感覚にさせられました。
ただし、学生であるがゆえの忖度のなさが、
むしろ理想的な職場像のように映ったのが非常に印象的でした。
ただし、本作は「先生が生徒を導く」だけのドラマに留まりません。
官僚出身の御上が、なぜ教育現場に赴任することになったのか――という背景に、
もう一つの大きな物語が潜んでいて、
中盤以降はその“裏のメインストーリー”が同時進行で展開され、
生徒一人ひとりにも個別のサブストーリーが用意されていました。
ただ、その個別エピソード群については、
やや極端に感じられる場面も多かったのが正直な感想です。
生徒たちの抱える問題があまりに過酷で、
以下のような出来事が連続することで、
リアリティよりも劇的さが前面に出てしまった印象がありました。
発達障害 → 自殺未遂
独自教科書を使った → 解雇・失職
家計困窮 → 生理用品の万引き
これらが短いスパンで複数の生徒に起こることで、
一つひとつの重みが分散されてしまったようにも思えました。
エピソードのいくつかは、携帯小説的な“盛り”が効きすぎていて、
やや感情が追いつかない瞬間もありました。
それが結果的に、裏の本筋である「不正入学問題」のインパクトを弱めてしまったようにも感じます。
こちらも、
不正入学に抗議 → 自殺
不正に加担した母親に抗議 → 殺人
といった流れは、物語上の緊張感としては強烈ですが、
現実感覚とのギャップが大きく、特別すぎる印象を受けました。
また、「不正入学があるから日本の教育行政を変えねばならない」という展開も、
改革の根拠としてはやや短絡的にも思えました。
松坂桃李と生徒たちとの深い関係性が見事に描かれていただけに、
こうした物語の一部がやや過剰にドラマティックで、
作品全体としてのバランスを崩してしまったことは少々もったいなく感じます。
ちなみに、劇中に登場する“天才ハッカー万能説”もお約束として楽しませてもらいました。
あのキャラクターの好感度が高かったので、私にとっては許容範囲内だったかなと思います。
松坂桃李の存在感と演技、そして生徒たちの描き方は確かな魅力があり、
十分に“観る価値のあるドラマであったと思います。
その一方で、あまりに濃密なサブエピソードや、社会問題を一気に詰め込んだ構成は、
少し散漫さを感じる要因とも感じられ、
もう少し引き算をしていたら、より研ぎ澄まされたドラマになっていたかもしれませんね。
<侍タイムスリッパー>

自主制作で単館上映でありながら、
人気に火が付き続々と上映館を増やし興収10億越え、
日本アカデミー賞最優秀作品賞まで制覇してしまった作品が、
VODに、しかも無料で上がっているようです。
私もその流れで鑑賞してみました。
物語は、尊皇派と対決寸前のバリバリの佐幕派の武士が、現代へとタイムスリップするところから始まります。
設定だけを見ると、現代で無双する“武士版スーパーヒーロー”のような展開を想像しがちですが、
主人公の持つ人間味や実直さを軸に据え、現代に暮らす人たちとの交流を描く、
極めて等身大で、情感あふれる物語になっていました。
行き倒れた京都の太秦映画村界隈で、
主人公に手を差し伸べる人々の温かさ、
そして主人公の真っすぐな人柄に惹かれて自然に関係が築かれていく様子を通して、
感情的なぬくもりや優しさが伝わってきます。
誰も彼が“本物の侍”であることを気に留めず、
時代劇に慣れた土地柄ならではの、絶妙な噛み合い方も微笑ましく、魅力的です。
その後は、タイムスリップものとしてのお約束的なギャグが次々と展開されますが、
そこには好感の持てる工夫がなされ、
“王道”とも言える展開を、低予算ながら丁寧に拾い上げていくスタイルはむしろ清々しく、
観ている側が自然と幸せになれる心地よさがあります。
主人公を筆頭に、考えていることや感情がわかりやすい人物造形となっていて、
感動や戸惑い、謙虚さやときめきといった心の動きが素直に伝わってきて、
観る側も愛着をもって彼らを見守るような気持ちになります。
そして身近にマドンナがいる幸せ。
存在だけで元気にしてくれるのがマドンナですよね。
彼女の存在が、作品の持つ雰囲気をより際立たせていました。
物語の終盤には、それまでの和やかなトーンとは一変する、緊張感あふれるシーンが登場します。
このギャップが作品に深みを与え、見どころともなっていますが、
映画鑑賞後の後味としては、むしろその極限の緊張のあとの緩和のシーンが、
この作品らしい余韻として、強く心に残ります。
口コミで評判が伝わり2024年の邦画の頂点にまで上り詰めたのも納得の作品だと思います。
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