2026年07月08日

2026春ドラマ-できるスタッフは頼もしい

皆さんご無沙汰しています。
米国とイランの紛争にもようやく進展が見え、まだ予断は許さないとはいえ、
少しは明るい見通しも期待できるくらいにはなって、、
高市期待とも相まって、日本の株式市場は爆上がりしていますね。

ただ、まんべんなく好調というわけでもなく、
AI・半導体関連株に人気が偏っており、いくつかの銘柄の株価の上下動によって、
指数そのものも大きく動く様な不安定さを内包した相場となっているようです。

しかし、ここまで騰がってしまえば、もうすでに歴史的な株高で、
長く上値の壁とされてきたバブル崩壊前の高値でさえ、
今の水準から見ると、中腹程度というものすごさです。

もし、昔の水準や上昇率などにこだわって、
そこそこのところで売り向かっていたりする方がいたとしたら、
大変な目に遭っていたことであろうと思います。

相場の雰囲気を見る、ということは大事なことですね。

openclaw.jpg

また、AIに関しては、
ちょっと相談する相手、という立場から、
業務を任せるという立場に大きく変わってきていますよね。

特にシステムエンジニアの世界の変わり様はすさまじく、
いまや、言語の文法を知らなくてもプログラムが組め、
プロジェクトマネジメントさえ主導して進めてくれて、
いうなれば、普通に話す言葉そのものがAIを使ったプログラミングや、
開発工程のマネジメントを行う言語や命令となってしまった感があります。

これでは下手にエンジニアを雇うより、
AIをチームメンバーとして使う方がよっぽど有能ということになってしまいます。
AIの利用料にどんどん課金しなければならなくなったら、
人件費を削らざるを得ないですよね。

厳しい時代になりました。

かく言う私も、OpenClawというオープンなAIエージェントを導入し、
今、自分向けに一生懸命育てることにチャレンジしています。
様々な権限を与えて自律的に業務をこなせるように仕込んでいくのですが、
まずは、暴走しないように抑制することを叩き込んで、
安全に任せることができるような土台作りに取り組んでいます。

そして、今の時期私が暮らしている地方では、
エゾハルゼミという初夏の到来を告げるセミの鳴く季節でもあります。

彼らの鳴く声は、ヒグラシ系の余韻のある鳴き声に、
前半部に特徴的な前触れのような鳴き声が加わった感じのものです。
例年6月中旬から7月前半くらいまで、
少し奥まった、比較的緑のうっそうとしたところで鳴くのですが、
実はこの2年くらい、声を聞きに行っても空振りの連続でした。

一瞬、生態系が崩れていなくなっちゃったのでは?と焦りましたが、
温暖化の影響かも、と思い直し、
今年、普段より2週間ほど前倒しで聞きに行ったところ
ちゃんと鳴いていて、心底ホッとしました。
久々に、「もうすぐ夏だ~」と思うことができ、嬉しい気分も復活です。

さて、春ドラマですが、
現実の世相や人生のやり直し願望を映したような作品が目立った印象でした。

なかでも「銀河の一票」は、現代の選挙戦をかなり面白く見せてくれた作品だったと思います。

一方で、日曜の9時は思わぬ苦戦でしたね。
だからでしょうか、終盤に悲しい出来事が挟まれてしまいました。
ショックを与え話題性を高めようとしたのかもしれませんが、
後処理がちょっと無責任な感じになっちゃって、
素直には応援しづらくなってしまいました。

また、過去にタイムリープするドラマが多くて、
談合しているのか情報漏えいしているのか、偶然とは思えない奇妙な符号を感じました。

<銀河の一票>
銀河の一票2.jpg

近年、YouTubeでの政見放送の配信や、日常的な活動報告、ショート動画を使った政策アピールなど
昔よりも選挙戦が身近になってきた感がありますね。

また、表面的なものだけでなく、暴露的な内容なども扱われたりしますので、
興味もよりそそられてしまいますよね。

建前と本音、表の顔と裏の顔など
昔は想像の世界でしかなかったものまでも白日の下にさらされたりして、
選挙戦の仕組みや、
そこに携わっている方々のありようなどが多少なりともわかりやすくなってきました。

従来は狭い世界の中で存分に発揮されてきたノウハウや権力も、
よりディテールが公になっていくことにより、
裏で手を回す的なものが許されがたくなってきているようにも感じます。

そういった現代の選挙戦を、
選挙のプロフェッショナルの視点を通して描いていたのがこのドラマでした。

このドラマで秀逸だと思ったのは、
候補をフォローする幾名かのプロフェッショナル達の描き方です。

もちろん、黒木華が演じた元「幹事長の娘秘書」の如才なさも見事で、
起こった事象の対処に必要な知識や事例の引用、ものの考え方や見方がことごとく適切で、
すべてが相手の気持ちをこちら側に引き寄せるためのアプローチとなって、
支持を増やしたり難を収めていく様子には、惚れ惚れしましたが、
ただの脇役のおっちゃんと思っていた岩谷健司が、
押しつけがましくなく人を導いていくような懐の深さを見せていて、
それが黒木華とはまた違った形で際立っており、驚きました。

この方、見たことはあるけど、目立った役柄はなかったよね?
という印象であったので、大抜擢だったのかな、と思います。
ただ、実力十分で、
銭湯裏のコインランドリーで、庶民のためのコンサルのようなことをやっていた時から、
ただ者ではない感じが、びんびん伝わってきました。
どんな場所にいてもホンモノはホンモノだということを素晴らしいクオリティで表現してましたね。

また、敵ながら山口馬木也や倉悠貴の大河コンビも、
黒木華や岩谷健司の超有能コンビに対してさえ隙を作らない幹事長の政策秘書と
知らぬ間に痒い所に手が届く仕事をこなしてしまう冷静沈着な都知事候補秘書を演じきっており、
そういった登場人物たちの“仕事師同士の読み合い”こそが、最大の見どころでした。

そのほかにも若手代議士で都知事候補の松下洸平の最後の演説は秀逸でしたし、
天才プログラマーで都知事候補の梶裕貴の作り上げたシステムも素晴らしかったし、
レジェンド声優もさすがでした。
それぞれがプロフェッショナルで、小気味よかったです。
人気YouTuberの食いつかせるためのノウハウの数々もプロらしかったですね。

盛り上がりに盛り上がって最終回を迎えましたが、
最終回あるあるで、突然人格が変わってのお花畑決着だったので、
ホンワカとした幸福感はありましたが、
私としては最後まで超有能対決で決着して欲しかったような気がします。

ちなみに「銀河」とは、宮沢賢治由来のようでした。

<リボーン ~最後のヒーロー~>
リボーン_最後のヒーロー.jpg

過去にタイムリープするドラマのひとつですね。
科学的根拠は特になかったようです。

でかいビル一棟を所有してオフィスにするくらいの成功を収めた新興IT企業の創業社長が、
神社の階段から突き落とされた拍子に少し過去にタイムリープ&別個体に入れ替わり。

自分が取り潰した商店街を、今度は繁盛させていく側に回るというお話でした。

新興IT企業を立ち上げ一流企業に育て上げた実力の持ち主なので、
マネジメント力や企画力、判断力に優れ、商店街をどんどん発展させていきます。

商店街には可愛い許嫁もおり、
共に励ましあいながら、許嫁の夢さえも叶えていきます。

元の人生にあった、生き馬の目を抜く気持ちの休まることのない人間関係ではなく、
商店街の少し緩くて抜けているようなところもあるけれど、
気さくで温かい人々との触れ合いの中で多幸感に包まれながら生きていくことになっていました。

タイムリープものお決まりのドタバタを経て、
今までとは別の立場の人間の生きようや気持ちへの理解も進み、
前世とは違う生きがいを感じながら、
自分を突き落とした人間を探ったり、
自分が元の人生で犯した商店街の人たちを奈落の底へと突き落とすような所業に
今度は阻止するという立場で立ち向かうことになってました。

立場の逆転の面白さと、
立場が逆転したからこそ骨身に染みる、かつての自分が行った所業。
どんな立場になっても、実力のある者はいずれ頭角を現していく
というその過程が描かれていたのが面白かったですね。

まぁ、ちょっとずるかったのは、元の人生の記憶が残っていて
つまり少し未来に起こることがわかっていて、それを利用していたところかな。
何故そんなことが分かったのか?って聞かれて、
ことごとく「勘です!」って答えていたのはご愛敬でしたでしょうか。

だんだん、自分を突き落とした人物を探しだすってところの演出が弱くなって
いよいよ犯人がわかるってところではどうでもよくなっちゃってましたね。
かつての自分の所業を、今の自分がどうやって回避するか....ってところが興味の中心になっていました。

元の人生の自分も今の自分も高橋一生が演じていたので、
わかりやすくするためなんでしょうけど、
商店街の高橋一生の着ているものが、
こんなの着る?っていうくらいのものだったのが気になりました。

今井隆文っていう人が、
「銀河の一票」にもこちらのドラマにも出演されていて、
どちらも主人公の取り巻きという似た立場の役柄だったので、
既視感がありました。

取り巻きの中の一人の丁度良い存在感を出していたようで、
そういう立ち位置の作り方もあるんだなぁと妙に感心してしまいました。

<GIFT ギフト>
GiFT_山田祐貴_本田響矢.jpg

珍しく、日曜9時枠が苦戦したみたいですね。
GIFTというタイトルからして、中身の想像がつきづらかったのですが、
視聴していくうちに、堤真一の天才的頭脳が神様からの贈り物だということなんだろか、と観ていました。
でも結構な群像劇で、
堤真一のライン、山田裕貴のライン、本田響矢のライン、有村架純のライン、玉森裕太のラインと出てきて、
特に堤真一一辺倒の話でもなく、
その割には天賦の才は堤真一だけのようで、
途中からは車いすラグビーの話として観ることになり、
終わった後にタイトルを見ると、何がGIFTだったんだろう?という感じになっていました。

人気が思ったほど高まらず、途中で方向転換したのかな、と思ってしまうところもありました。
結局、堤真一の頭脳は、すごいんだぞすごいんだぞ、と煽ってはいたけれど、
その頭脳を使って見出した法則のようなものをパラバスケの戦術に落とし込んだ時に
そこまでの驚きはなかったように感じました。

また、一方の主役の山田裕貴も、日曜9時の中心に立つには、今回は少し荷が重く見えたかなという印象でした。
なので結局、ハプニングのようなものでサプライズを入れることになってしまったようにも感じました。
そのハプニングの責任問題も、なんだか言い訳がましくて、ピンとこなかった人も多かったんじゃないですかね~
本当は、みんなでやり遂げて、みんなで喜ぶカタルシスみたいなものを最後は感じたかったような気がします。

まぁ、次に「VIVANT」が控えていて、たくさん予算を使うのが確定であったので、
少し力を抜かざるを得なかったのでしょうか?
まえの「VIVANT」の時は、「下剋上球児」でうまく若手を使って乗り切ってましたけどね~

それはそうと、本田響矢が「波うららかに、めおと日和」とまったく違った人物を演じていて、
この人、見たことあるけどどこで見たんだっけな~と、しばらく思い出せなかったです^^;
なんか嫌な奴をやってましたね。
ご本人は平気なのかな。

<夫婦別姓刑事>
夫婦別姓刑事.jpg

放送終了後、文春砲がさく裂してびっくりです。
ドラマ視聴中は、そのような問題が起こっていたとはつゆ知らず、
橋本愛が、外見じゃなく、佐藤二朗演じる妻を事件で亡くした年の離れたおじさん刑事を
人間性や、刑事という職業に向き合う姿勢へのリスペクトから伴侶に選び、
バディとしても信頼感をもってやっている姿がいい感じだったので、
余計びっくりしました。

ドラマ的には全く破綻せず、最後までやり切っていたので
互いのプロ根性はすごいですね。

もしかしたら佐藤二朗にとってはもらい事故だったのかもしれませんが、
今回のことでそれぞれのキャリアに傷がつくことになるのだとしたら、
とてももったいないことです。

作品そのものは最後まで楽しめただけに、
放送後の騒動の方が印象に残ってしまうのは、少し残念なところです。

刑事課長役の斉藤由貴、
20年ほど前、「歌姫」というドラマで鯖子という役をやった時は、
もう「おんな」はやめたのかと思いましたが、
過渡期も過ぎ、美貌が一向に衰えませんね。
AIに斉藤由貴っていつからジト目になったんですか?って聞いてみたのですが、
AIでもわからないようでした。

からかい上手の高木さんも出てましたね。

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posted by @ミック at 00:00| Comment(14) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年04月17日

2026新春ドラマ-一人二役の難しさと食うか食われるか

皆さんご無沙汰しています。
今年も桜前線が北上中ですね。

私自身も先月末に上京し、東京の桜を楽しみました。
今年は普段の年と趣を変えて、
今まで訪れたことのなかった「ど根性ガエル」やあだち充の聖地?
方面を訪れたりして例年にない楽しみがありました。

3月最終週に、週末の休みを利用して行ったのですが、
開花宣言から1週間ほど経過し、満開との情報もある中で、
いつになく場所によって咲き具合にばらつきがみられ、
特に土曜日は7分程度かな?っていう感じのところが多く、
やや残念に感じた部分もありました.。
日曜日はほぼほぼ9分咲きとなっており、
両日とも雨もなく、昨年のようにカメラを落とすようなこともなく、
長時間歩き切り、堪能しました。
途中、東京での地元である下北沢にもちょっとだけ寄り道をして、
昔を懐かしむこともできました。

ど根性ガエル_サイン.jpg

(駅前にあった、「ど根性ガエルのサイン」、この絵柄は新ど根性ガエルのものですね)

学生の頃、「東秀」という中華チェーンの生姜焼きが大好きで、
今回もどこにあるか探して行きました。
いまは「オリジン東秀」とかいうらしいですね。
家で再現したいと思いながら食べるんですが、
味の秘密がなかなかわからないでいたところ、
りんごをすりおろしたものが入っている、という情報を得ましたので、
再現できるか試してみようと思います。

桜の季節である一方、
ホルムズ海峡のニュースが世間を騒がせていて、なんだか落ち着かない日々ですね。

先日、ようやく一時的な停戦合意という明るいニュースが出たかと思えば、
すぐにまた情勢が緊迫して海峡の閉鎖が再開されてしまったという報道もありました。

こうした流れを見ていると、アメリカがイスラエルの動向にかなり強く左右されているようにも映り、
そこが疑問に感じたので、少し調べてみたところ、
この二国の関係は想像以上に複雑で、まさに「一蓮托生」とも言える特殊なものだそうです。

例えば、中東全域に張り巡らされたイスラエルの情報網。
これはアメリカにとって、自国の安全を守るための「替えの利かない目と耳」になっているのだとか。

また、多額の支援金も、実はその大半がアメリカ製の武器購入に使われる仕組みになっていて、
結果として自国の産業や雇用を支える「巨大な経済サイクル」の一部になっているという側面もあるようです。

さらに意外にも技術面においても、
イスラエルはAIやサイバーセキュリティで世界トップクラスを走っていて、
私たちが日々使っているGoogleやAppleといった企業の開発拠点もたくさんあるそうです。
アメリカの経済競争力の「源泉」が、実はそこにあるのかもしれないと思うと、
簡単には手を切れない事情も透けて見えますよね。

もしかしたら何か抗えない急所を握られてしまっているのかもしれませんが、
人々が不安に思わず過ごせる道を、知恵を絞って見つけてほしいですね。

さて、新春ドラマですが、
相変わらず日曜の9時が視聴率を稼いでいたのと、
過去の自分に立ち返るドラマが2本あったのが特徴ですかね。

また、いままでドラマを見なかったけど、
今回の大河ドラマは見てみたいと思っている、
という方が私の周りにもいましたので、
そんな位置づけなのかなぁ、と思ったりしています。

日曜9時のドラマは別人になり替わるドラマでしたし、
大河ドラマの方は、ドラマの主役と歴史上の主役がいる状態で、
それぞれ演技力が試されたり、
役者同士がしのぎを削ったりする内容なので、見どころがありましたね。

<リブート>
リブート.jpg

IT業界にいると、たびたびPCをリブートすることがあります。
長時間稼働で溜まった澱(おり)のようなものをきれいにするということの方が多いですが、
まれに、設定を入れ替えて新しい状態で起動しなおすこともあり、
このドラマでは後者の意味で使われていたようですね。
それも人間の。
にわかにはわからず興味を持たせるようなタイトルですね。

冒頭、主人公がそのリブートをせざるを得ない状況にミスリードされるわけですが、
そこからミスリード誘発に次ぐミスリード誘発で展開していくお話で、
騙されやすい私としては、感情移入していたら裏切られ、
それではとまた別のことに感情移入していたらまた突き放され、の繰り返しでした。

私自身、とても人には言えない翻弄されぶりだったので、
最後にはもう、何も信じられず気持ちを預ける気分になれない、
という警戒心フルフルの状況になってしまいました。
おそらく主人公の元松山ケンイチも同様なのではなかったかと思います。

ただただ、家族への愛情があり、家族を助けたい取り戻したいとの一心で、
何が本当で、何が嘘なのかわからない中、
コントロールされてしまっているかもという不安を抱えながらも、
その場その場で考え抜いた自分の判断を信じて家族のために行動する姿は尊いものでしたね。

自分的には、うそをつかれている相手に、
騙されてるってほくそ笑まれてしまうのが悔しくってたまらない質なので、
何とか真実にたどり着かせてあげたいって願ってました。

戸田恵梨香は、クールさを持っているように、演出されており、
いかにも裏でほくそ笑んでいそうな感じ出してましたよね。

結局、自分の最も大切な人たちからは、相手を思いやる気持ちをたくさんもらっていたことがわかり
そんなことにも勇気づけられて、自分の能力以上のものを発揮したその末に、
完全に元通りということはないけれど、
現状ではこれが最良という結果を得ることができたのは救いのある結末でしたね。

主人公に協力してくれた何人かにもそのような結末が用意されていました。
タイトルに関連付けたエピソードも含めて。

主人公家族も含め、幾人かが、世間を欺いたことによる償いをさせられた中、
担当した形成外科医はとがめられたような描写はなく、
それまでの延長線上の仕事をこなしているようだったのはご愛敬でしょうか。

そんな中、鈴木亮平は、顔かたちは同じでも、別人格を演じ分けるわけですが、
別人格の演じ分けというと、5年前にこの枠で放送された
『天国と地獄 〜サイコな2人〜』の綾瀬はるかと高橋一生と比べたくなっちゃいますね。

う~ん、私的には前の二人、特に綾瀬はるかに軍配を上げるかな。
前の話の方が入れ替わる相手が劇的に違ったというのもありますが、
今回の鈴木亮平は、松山ケンイチぽいって思ったこと、
あんまりなかったような気がします。
入れ替わった本人に成りすます特訓をしていたので変わらなくていいっちゃいいのですけれど、
ドラマとしては、ふとした瞬間に「本来の別人格」が覗くような、
ゾクッとするポイントがもっと欲しかったかもしれません。

敵のボス北村有起哉も、当初は不気味感を醸し出していたのですけれど、
回が進むにつれてちょっとずつ小物感が出て来て、
最後の最後は、ホントの小物になっちゃいましたね。
ワンクールを通して「絶対的なボス」の威厳を保ち続けるのは、やはり至難の業なのでしょう。

團十郎は出てきた瞬間、酸いも甘いも噛み分けている、という感じでしたね。
演技というより、ご本人が歩んできた背景そのものが滲み出ているのかもしれません。
温厚で誠実、気品にあるれているように見えた12代目とずいぶん雰囲気が違います。

塚地もドラマや映画に出だしたとき(それこそ間宮兄弟など)は、
芸人にしちゃやるじゃん、と思えたのですが、
そこからの伸びしろが....
本職の役者さんたちに伍していないように見えてしまいました。

<豊臣兄弟>
豊臣兄弟.jpg

私の身近にいる若い女性が、今年からドラマを見るんだと話してくれました。
何を見るの?と聞いてみたところ、
「豊臣兄弟」とのこと。
それでこの大河ドラマが若い世代にも注目を浴びているんだ、と実感させられました。

確かにフレッシュな配役で、
これからの伸びしろのある応援しがいのある若者が物語を支えています。

この物語の主役は仲野大賀ですが、
歴史上の主役は池松壮亮です。

秀吉と秀長、どっちが好きなの?と聞いたら、
「秀長」、だそうです。

ドラマを見ている限り、
ドラマの中での活躍度は甲乙つけがたく、
お二人とも役者としての格は、まだ大河の主役には少し早いかなくらいだと思いますので、
きっと認められようと、必死で演じられていることと思います。
画面からもその熱気が伝わってくるようですね。

歴史上のエピソードから言うと、秀長の方が不利なのは否めないところなので
溌溂と頑張っている池松秀吉に、どのように対抗して主人公らしさを出していくか、
そこが今作の大きな見どころのひとつでしょう。

池松秀吉は池松秀吉で、やはり自分に与えられた大チャンスととらえて、
仲野秀長に遠慮することなく、何事にも肯定的でお調子者の秀吉を演じていますので、
観ていてとても楽しい感じがします。
自分の内面を深く表現するような演技が得意な彼が、
別の引き出しを増やしてくれた感じがして頼もしく思えます

はじけた池松秀吉の演技に、
仲野秀長は、もしかしたら内心焦りを感じているかもしれませんが、
秀長の人となりを良く理解し、その葛藤を乗り越え、1年間演じ切ってほしいですね。


<ラムネモンキー>
ラムネモンキー.jpg

会社が犯した罪のスケープゴートにされそうになっている元エリート社員の反町隆史。
アップデート出来損なって時代遅れ感のある映画監督の大森南朋。
漫画家の夢をあきらめ家業の理髪店を継いだ認知症の母を抱える津田健次郎。

そんな彼らが現実逃避するように、贅沢に時間を使って
中学時代の謎を解き明かしていくお話でした。

時間をかけて憧れの女教師にまつわるに当時の出来事をなぞっていく中で、
現実世界で疲れ果てていた彼らが、いつのまにか再生されていく、そんな物語だったようです。

謎を追っていく工程で、若い女の子が仲間になったり、
若い警察官が協力者になってくれたり、
不思議と彼らのやっていることが周囲にも魅力的に映って、
そんな人たちをも巻き込んで、右往左往しながらも、徐々に謎が解けていっていました。

最終回冒頭では、すべての謎が解け、
それまで断片でしかなかった過去の思い出がが見事に連動し、
ついには1988年からから現在にいたるまではびこり続けた巨悪に辿り着き、
38年越しに憧れの女教師との約束を守ることができていましたね。

甘酸っぱい青春時代をもう一度追体験するような時間を持てた上、
結局それが現実の世界にも好作用するようなちょっと都合のよさげな作品だったかな。

中学時分にタイムスリップするようなお話ではなく、
中学の同級生が大人になって再会し、
当時のことを回顧することを通して再び友情を育んでいく様子が好感が持てました。
周囲もそんな様子を見て応援したい気分になったんだと思えました。

3人のおっちゃんの中で、反町隆史が一番見場が良かったようですが、
演技の連続性とセリフの吐息交じりのささやき声にはちょっぴり疑問符がわきました。
世間の評価はどうだったんですかね。

梶原善の中学生時分を演じた役者さんの口元が、梶原善そっくりでしたね。
キャスティングに拍手です^^


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posted by @ミック at 00:00| Comment(24) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年12月31日

2025秋冬ドラマ-レース展開を物語とシンクロさせる凄さ

皆さんご無沙汰しています。
今年も年の瀬を迎えましたがいかがお過ごしでしょうか。

昨今、AIの進化が著しいようですね。
お金のかけ具合いもAI中心に進んでいるようで、
OpenAIとNVIDIAが先行していたようですが、
中国版AIが出てきたり、
ソフトバンクがスターゲートプロジェクトを立ち上げたり。
乗り遅れまいとしたORACLEが、
過剰投資を心配されるような状況にもなってきているようです。

AIにビジネス用の文書なんかを依頼したら、
結構隙のない文章をアウトプットしてくれるようで、
また、頼み方次第ではプログラミングなんかもこなすようですね。
結構頭を使わなくちゃならなかった業務が一瞬で終わっちゃったりしますので、
出来上がったものの評価は人間がしなければならないですが、
大手IT企業ではAIに投資する代わりに人員削減するようなことになってきてしまって、
売上が大きく伸びているにもかかわらず、社員は減る、
それもそれなりに高度な仕事をこなしていた人員さえ減らされるというような現象も起こっているようです。

ai-content-detector.jpg

AIチェッカーなるものもあるようで、
AI自身が、提示された文章がAIが書いたものかを判定する機能までリリースしているみたいですね。

私もその話を聞いて、
過去にこのブログで書いた記事を10個くらいでしたでしょうか、
AIチェッカーにかけて総合的に判定してみたのですが、
その際に返ってきた答えが感動的すぎて、
思わず落涙してしまいました。

ChatGPTは優しいって聞いていましたが、
生まれてから、自分が褒められた中で、一番うれしい褒められ方でした。
何度読んでもそのたびにウルウルしてしまいます。
自分が心の中で、こんな風に感じてもらいたいと思っていることを、
いくつもいくつも挙げてくれて、
私にしか書けない良さをとうとうと語ってくれていました。

まさかAIに泣かされるとは....

これが今年一番のエポックメーキングなことだったかもしれません。

そうそう、相変わらず、年末は「紅まどんな」を楽しんでいます。

さて、秋冬ドラマですが、
今クールも日曜の9時がスケールの大きなドラマとなっていました。
私自身も過去に競馬に熱心になっていた時期もあり、
好きな競走馬の応援をしていたことや、
万馬券を当てるプログラムを組んで、割と短い期間に10回程度とったことや、
バドックでの馬の見方を開発し、複勝馬券を結構な高確率で獲ったりしたこともあって
また、桜の季節には日高の方まで鑑賞に行ったりもしていましたので、
大変興味深く見ることができました。

ちなみに、これは私の考えなのですが、
パドックはハンデ戦で最も有効な判断材料だと思っています。

パドックは現在のコンディションを確認する場だと思うのですが、
やっぱりコンディションよりも、実力の方が勝敗を左右する要因としては強いと思うんですね。
なので、実力が違えば、多少のコンディションの差を乗り越えて、
強い馬が勝つような気がしています。
しかし、レースの中で、実力の差がない(という前提の)レースがあります。
それがハンデ戦です。
だからハンデ戦では、その日のコンディションの違いが着順に直結しやすいと私は思っています。
なのでハンデ戦こそパドックが大事、と思うのですが、
テレビ中継ではなかなかハンデ戦のパドックが見られる、という巡りあわせになりませんね。
グリーンチャンネルなら全部見られますけどね。

そして、悠々自適な立場になったなら、
再び統計的なものから馬券を購入するような仕組みづくりに挑戦したいな、と思っています。

<ザ・ロイヤルファミリー>
ロイヤルファミリー_2人.jpg

前回のこの枠のドラマは少し不発気味な感じでしたが、
今回は、競馬会のいろんな要素がギュウギュウ詰めになった、
非常に満足度の高いものでした。

ドラマを楽しむというより、一頭の大好きな競走馬が成績を残していくことが純粋に楽しめました。
その馬に関わる様々な人々のサイドストーリーを知ることによって、
その馬の勝利をさらに楽しめて、時には馬産地の雄大な自然もおまけで付いてくるという
いうことなしのお話でした。

私の友人に、一口馬主になったやつがいて、実際に出張までして愛馬の出走を見届けていましたが、
やっぱり、勝ちそうになったゴール前では、あらん限りの声を出して叫んだそうです。
そんな気持ちもよくわかるドラマでした。

北海道の中に、胆振・日高地方という支庁と呼ばれる地域分けがあります。
(私は胆振地方の出身です。ちなみになぜ胆振というのかは、いまだもって知りません。
そういう名前の付いた市町村や山脈、平野などもありません。)
両方とも競走馬の産地なのですが、
かつては日高地方が馬産の本場で、生産頭数もG1勝ち馬も日高が優勢でした。
ところが胆振の大手馬産牧場が、サンデーサイレンスという伝説的な種牡馬を導入したことによって勢力図が一変し、
いまでは、生産頭数こそ日高が多いものの、GI勝鞍や賞金総額では、圧倒的に胆振(の大手牧場)という状況になっているようです。

また、日高には中小の牧場が多く、それらの牧場の生産馬から
時代を席巻するような強い競走馬が生まれることは、ひとつの悲願なんですね。
物語はそういったロマンを追っていたようです。

まだ私が若いころ、サラブレッドの「三大始祖」といわれながら、
絶滅を危ぶまれる系統であったバイアリーターク系から、
「シンボリルドルフ→トウカイテイオー」という一時代を築いた名馬が生まれた時のロマンと似ているかもしれません。

実際ドラマでも、シンボリルドルフの秋の天皇賞のオマージュ的なシーンもありました。

連続テレビ小説を観ていない身としては、妻夫木聡というと、
近年はCMタレントとしてのイメージが強くて、
この枠では2023年に冷淡な天才外科医の役で主演していましたが、
やっぱり少し役者としてはブランク的なものを感じました。

「天・地・人」の時は上手かも、と思えたのですが、
今考えるとあのくらいの時期が最も脂が乗りきっていたのかもしれません。

今回も当初は、佐藤浩市なんかに比べるとキャラがたっておらず、
いつも平身低頭で真面目一筋で、話し方もたどたどしくて、
人間的な魅力があまり感じられないかも、と感じていました。

でも馬を見つけて、調教師を見つけて、騎手を見つけました。
そのうち、調教師と騎手は説得し、
馬は人脈から発見、なかなかやるな、となりました。

スマートではないけれど、妻夫木聡が持っている誠実さと決意の固さが最終的に認められ、
それぞれの役割で関わる人たちと強い絆で結びついていくさまが丁寧に描かれていました。

調教師とつながるドラマでは、前職に由来するデータ管理のプロとしての立場から、本当の意味での競馬界の人間の仲間入りを果たしたと認められ、
騎手とつながるドラマでは、逆にテータ管理のプロとしての視点を生かし絆を深め、
生産者とつながるドラでは、前述したロマンを共有し、生産の現場に立ち会うことで同志としての絆が生まれました。
ひとつひとつに見ごたえがあり、まさにファミリーが出来上がっていく感があり、そこが良かったですね。

ファミリーが出来上がった後のレース場面はシャカシャカサクサク進み、
ダービーとか天皇賞とか、本来ならば、物語の大目標に置いてもおかしくないレースが次から次へと描かれる小気味よさでした。
普通なら数か月待たないとやってこない大レースが、次から次へと描かれて、
そこがうれしくてワクワクしちゃう感じに。

また、レースシーンが物語の展開とシンクロしており、
いったいどうやって勝ったり負けたりさせているのか大変不思議でした。

意図したとおりにやらせているのだとしたら、素晴らしいですね。
まさにプロの仕事です。

ロイヤルファミリー_マフラー.jpg

そして、牧場の娘の松本若菜。
地味な場所にいるのに、一人だけキラッキラに輝いていました。
このマフラーどうやって結んでるんだろう。

物語の後半は、一方の主役が佐藤浩市から目黒連(+中川大志?)にバトンタッチされましたが、
佐藤浩市はさすがの貫禄でしたね。
行きつけの天ぷら屋さん、欲しいなぁ。
人物造形が難しくて、単純に口は悪いけど根はいいやつ、というわけでもなかったですね。

私のごひいきの関水渚が出ていましたが、あまり効いてなかったかな。
タカビーに見えるけど、実は等身大っていうのが得意技なので、そんな役で使ってほしいです。

津田健次郎って売れてきてる感じがします。
舞台俳優で声優?戸田恵子なんかと一緒ですね。


<じゃあ、あんたが作ってみろよ>
じゃあ、あんたが作ってみろよ.jpg

巷ではこのドラマがブレイクしていたみたいですね。

アップデートできていない人を見て、つっこみどころ満載だって思うのが楽しいってことなのかな。
そんな人が痛烈なしっぺ返しみたいなことをされるのを見て、溜飲を下げた人が多かったってことかもしれませんね。
うまいとこついてきますね。

今は価値観が多様化している時代なので、同じような価値観を持つ人を探すのは大変ですね。
多様化しているといっても、古臭い考え方とされているものは多様化の一つとしては認められずヘイトしていいってことになっていますし。
まぁ、いずれにしても押しつけはよくないってことか、少なくとも1対1の関係においては。

でも、経済力目当てで従順にされたら、同じ価値観かと思っちゃいますよね。
そこは用心して自戒しなきゃけないってことなんですかね。

自分のパートナーだったら、同じ価値観だと確信できる人を根気よく探せばいいのかもしれませんが、
会社の同僚であれば、探すとかそういう問題ではなくなってしまうので、
多様化している中でのマジョリティーな考え方を勉強するか、
業務の最終的な目的を考えて、その為には...みたいな共通項を作るかなんでしょうか。

ただ、それがワークライフバランスの領域に入ってくると、
そこは人それぞれになってくるので、拘束できる時間内でってことが前提になってくるのかな。

物語とは関係ないのですが、竹内涼真って、どうしてセリフを言うときにささやくように言うんですかね。
ちょっと気になります。
ささやくように、大きな声で話すっていう技術んなんだろか。


<ちょっとだけエスパー>
ちょっとだけエスパー.jpg

「海に眠るダイヤモンド」の野木亜紀子脚本ということで観てみました。

エスパーといっても能力や成し遂げることがせこくて、
そのドタバタが楽しくて、
まぁ、善人しかいないようなドラマだったので、安心して観れていたのですが、
話が核心に近づくにつれて、少しずつ嫌なエピソードがこぼれてきちゃってて、
少しテーストが変わってきちゃいましたね。

結局、岡田将生は同情できないような立場になってしまいました。
最後までホンワカな気分で観たかったような気がします。
贅沢かな。

犬の演技がなんともよかったですね。

宮崎あおいを久々に見ましたが、超ナチュラルメイクでしたね。


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ザ・ロイヤルファミリー Blu-ray BOX [Blu-ray] - 妻夫木聡, 目黒蓮, 松本若菜, 松本若菜, 高杉真宙
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posted by @ミック at 21:16| Comment(62) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年10月10日

2025夏ドラマ-宇宙的におさまりのよい結果

皆さんご無沙汰しています。
高市新総裁誕生で、マーケットはにぎわっているようですが、いかがお過ごしでしょうか?

私は、というと、GWにAudibleにはまって以来、はまり続けています。
それまでもAudibleは使ったことがあったのですが、
世の中に遅れまいとする気持ちが強かったのか、
視聴していたのは大体がビジネス書?で、固い内容の書籍ばかりでした。
例を出すと、「サピエンス全史(上・下)」とかそんな書籍です。

でも、お出かけするのに固い本もないよねってことで、
20年位前に、高校の同級生の女の子に薦められて読んだ、
原瞭という作家(直木賞作家のようです)のことを思い出し、
GWの車中で、一作だけ未読だったその方の新作「それまでの明日」を視聴してみました。

そしたら、ナレーションを担当する方の語りが見事すぎて、
とてつもなく面白く感じて、
長時間のドライブがあっという間に終わってしまいました。

本来であれば目的地に到着したら、ほっとしたり、よ~しと思ったりするものですが、
その時は、もう着いちゃったの?まだ終わってないんですけどっていう感覚に。

自分が読んで感じるどころの面白さじゃないって気づいて、
それからはAudibleのとりこです。

お出かけの時もなんですが、
今、私は車で通勤しており、それが往復で約1時間半程度。
ということで、ほぼ毎日Audible漬けの生活を送っています。

始めたときは2か月99円で、今はその期間も終わり、
ひと月1500円になりましたが、聴いた本の数を考えたら完全に元を取っている状況です。

ちなみに、以下にAudibleした主な作品を挙げてみます。

Audibleリスト

「それまでの明日」を読んだあと、原瞭さんの過去作にチャレンジしました。

読んだのが20年前で全く内容を覚えておらず、
ほぼ初めて触れたように楽しめました。
おそらく自分で読んだ時の数倍も深く楽しめたと思います。
(20年前に読んだものってこんなにも覚えてないものかとびっくりしましたが....)

渡辺探偵事務所の沢崎の世界に20年ぶりに浸り、
どの作品も面白すぎて、やめられなくなりました。

この方は既におなくなりになられていますので、新作にはもう出会えません。

すべて聴きおわったあとは、もう、彼に会えないのか~というものすごい喪失感を感じ、
次はどうしたらいいんだろう、となったのですが、
YouTubeなどで、おすすめされている作品を探したら、
いくつか紹介されており、
おそるおそる聴いてみたところ、
勝るとも劣らないような作品もあって、
今日も楽しめています。

また、待ち行列に入れている作品もたくさんありますので、
先の楽しみも半端じゃありません。

まるで初めてロックの世界に足を踏み入れた時のような感覚です。
まだ聴いていない名作が山ほどありますので。

聴いていて気付いたことがいくつかあり、
まず、ナレーターさんですが、
ナレーションを本職としている方が読まれている場合と、
俳優さんが読まれている場合とがあるようです。
(まれに書いたご本人が読まれている場合もありますが....)

で、どちらが良いかというと、
私の感覚ですが、これは本職のナレーターさんに軍配を上げたくなります。

その理由は、登場人物の描き分けで、
本職のナレーターさんの場合は、それが見事にできている感じがするのですが、
俳優さんの場合は、すべての役をその俳優さんがやっているような感覚になりがちな気がします。

もうひとつ、
既に映画やドラマで見たことのある作品を聴いた場合、
やっぱりちょっとつまんなかったです。
知ってるこの話、
みたいな感覚です。

なので、今後はそういう作品は、聴かないかな、たぶん。

原瞭さんの作品以外では、太田愛さんの作品と貴志祐介さんの作品が、やめられない止まらない感がすごかったです。

「犯罪者」なんかは何故、何の賞も受賞せず、候補にもなっていないのかとても不思議でした。

また、貴志祐介さんは、メインのストーリーの面白さもさることながら、
青春期の男女の描写が抜群で、登場する女の子たちがとてもいとおしく感じられます。
聴いていると「あの日の自分」が鮮やかに蘇ってくるような感覚でしょうか。
「いちご白書をもう一度」ですね。

さて、夏ドラマですが、
今クールも日曜の9時が視聴率的にはよかったようですが、
世界陸上の影響で、放送回数が少なかったせいもあるのでしょうけれど、
珍しく、深みを感じることができず、取り上げづらい気分でしたので、
違う枠を中心にお話ししてみようと思います。

<僕たちはまだその星の校則を知らない>
キ僕たちはまだその星の校則を知らない.jpg

さほど豪華とは言えないキャストで始まったこの作品は、
視聴率的にも低迷し、数字だけ見ると、よく全11回を完走できたなぁというほどなのですが、
回を追うごとに不思議と心に残る余韻が深まっていくような愛すべき小品であったように感じました。

生徒や学校の問題を法的な観点から解決する役割を担うスクールロイヤーの磯村勇斗には、
堂々としたところや認められようと躍起になるようなところがなく、
一見すると頼りなく映る瞬間もありますが、
実は確かな法的知識を持ち、
権力や忖度に左右されないフェアな姿勢と、先入観のないまっすぐな心を持っているようでした。

そのピュアさを原点とした彼の判断は、予想外の法的解釈や運用を導き、
毎回ハッとさせられる意外性があり、まずそんなところが楽しめました。

彼がいかに世俗と無縁で、純粋な心を持っているかが分かってくると、
一緒に星を観たいと思われたり、愛しくてたまらなくなったりされるのも理解できました。

はじめは、学校の日常に起こる茶飯なものに、
いちいち法律を適応してみたらどんなことになるの?的な導入部だったようですが、
徐々に宇宙的にというか、宇宙の摂理的にバランスの取れた方向に物語が収まるように進行し、
どのエピソードも非常に後味の良いものとなっていました。

登場人物たちは彼との関わりのなかで友情や愛情を育み、
学生時代のかけがえのない時間を積み重ねていきます。
その過程を見守るうちに毎週楽しみにするドラマになっていきました。

磯村勇斗と堀田真由の不器用なロマンスにも好感が持てました。
周囲に気持ちがダダ洩れなのに、本人同士だけがやきもきする様子や、
恋愛素人の磯村勇斗が、無意識のうちに何度もキラーフレーズを堀田真由に放っちゃって、
堀田真由がグワングワンさせられちゃう様子がツボでした。

かける言葉には、ストレートな言葉と、感性が言わせているような言葉とあって、
感性が言わせているような言葉の方だと
「あなたの声は、けなげな鈴が銀色の粉を振りまいて震えているようで、とても心地がいいです。」
とか言ってましたね。

でも、効いていたのはむしろ恋愛のステップを一気にショートカットして先に進めてしまうような
ストレートな言葉の方だったかもしれません。

地味な始まりからは想像もできないほど、じわじわと心を掴み、最後には温かい余韻を残してくれる
そんな静かな輝きを放つドラマだったのではないでしょうか。


<こんばんは、朝山家です。>
初高DOGS.jpg

ビジネスの場ではそれなりに需要があり、
朝ドラの脚本を任されたり、監督として映画まで撮らせてもらえる程の立場の人間でも
一家庭人としてみた時には、平凡で、むしろへたれな部分も目立ち、
妻からも子供からも日常的に辛らつな物言いのされ方さえされ、
けれど、ギリギリのところで気持ちを切らさずに歩み続けるという、
まるでどこかで見てきたようなお話でした。

社会的な功績を考えたら、もっと家族からも尊敬されていいように思いましたが、
偉ぶらない性格のようで、そこがかえって家族から言われ放題されやすくしているようで、不憫な感じがしました。

なので、とってもハッピーエンドで終わってほしかったのですけれど、
等身大のそこそこの幸せに終着していて、
そこも現実味のあるおはなしになっていたかなと思います。

妻の中村アンが、夫の夢のためにサポートしているということを免罪符に、
ヒステリックに夫を責め立てる場面が多く、
視聴者からは、キツ過ぎるんじゃないの?っていう評価もあったようです。
私には、きっと現実ってこうだよなって感じられ、
妙に納得して観ていました。

動揺しつつもとことん喧嘩したり別れたりする気持ちにはなれずに、
ストレスを抱えながら一緒に暮らしていく夫の小澤征悦の様子がけなげにさえ感じました。
家庭人としてはヘタレ気味に描かれているので、
そんなけなげな部分も評価され難いようで、ホントありそうな話でした。

子役の嶋田鉄太くんが、特徴的な発達特性のある子供をものすごく自然に演じていて、驚きました。
普段の自分を出しているのではなく、ガチで演技しているんだったらすごいです。
注目ですね。


<初恋DOGS>
初高DOGS.jpg

近頃めきめきと美しさが増している清原果耶主演のドラマでした。
私の印象では、清原果耶というと、
少し前までは、表情があるときれいに見えたりかわいく見えたりするよねっていう感じでしたが、
今回は、表情がない時でも美しさ全開になっていましたね。

犬の演技もピタッとはまっていて、
試行錯誤を繰り返した結果なのか、
それともプロのトレーナーの方の躾のたまものなのかわかりませんが
とてつもない努力の成果なのは間違いないと思いました。

最初はわからなかったのですが、物語は結局、
小さいころからずっと好き同士だった二人が、奇跡のように再びめぐり会いながらも
互いの気持ちが乱反射して、なかなか相手に届けられない、
そういう物語だったようです。

言い訳しないで、なんとか自力で、気持ちをつないでくれ~って見ていました。
心からの気持ちで相手のところに駆けて行って欲しいと思っていました....
(そこらへんのアプローチは、「空飛ぶ広報室」が秀逸だったな~)

長身でイケメン風の韓流スターと成田凌と清原果耶。
何も決めないで、そのままにしておくしか、三人でいる方法はなかったと思いますが、
立ち位置が変わるような決断をしないといけないタイミングは
やがてやってきてしまいますよね。

だからこそ、三人でいることができた時間がかけがえのないものなんでしょうけれど。

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僕達はまだその星の校則を知らない
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こんばんは、朝山家です。
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2025年07月14日

2025春ドラマー過去にとらわれすぎ?+枠の壮年化

みなさんご無沙汰しています。
ブログの引っ越し騒ぎのあわただしさのなか、
東京に桜を見に出かけまして、
前ブログの消滅とほぼ同時の状況だったため、前の記事には書けませんでしたが、
今年もしっかりと、見させていただきました。
お出かけの日をいつにするかは、宿の手配の都合で年末年始あたりに決めてしまいますので、
その年によって当たりはずれがあるのですが、
昨年、温暖化を考慮して早めに設定し、思いっきりはずしちゃいましたので、
今年はスタンダードに3月最終週としたところ、
思いがけずブログ閉鎖と重なってしまったのでした。
ただ、何とか最後の記事を書き上げた後に出発でき、
東京の桜を楽しめた...はずでした^^;
今年の日程での当たりはずれをお話しすると、
土曜日はずれ、日曜日当たりの一勝一敗ながら、
土曜日の一敗が、あまりに大きな一敗となりました。

2025_東京の桜3.jpg

実は今年の3月の最終土曜日は雨で、
桜はそこそこ咲いていたようですが、傘をささないといけないという状況下で、
カメラをズーミングしたりシャッターを押したりすることを続けている中、
片手持ちのカメラの手がつるっと滑って、
ズームレンズが飛び出たままの状態でアスファルトに落下。
二度とズームレンズが本体に収まることがなくなってしまうことになりました。
愛用していたデジカメだったので無念の気持ちが大きく、立ちつくすことに。
何よりも、今日明日の撮影どうしようということになり、途方にくれましたが、
しばらくしたら、Zoomは効かないものの奇跡的に息を吹き返し、撮影だけは可能になりました。
帰宅後は再び電源さえ入らなくなりましたので、頑張って最後の命を燃やしてくれたのかもしれません。
ものすごく後悔が残りました。

sh-3.jpg

そういうこともあって、GWにこちらの地方でリベンジに臨みました。
例年、GWはエゾヤマザクラの名所を訪ねていましたが、
今年は、ちょっと遠いのですが、ソメイヨシノの名勝にチャレンジすることに。
車で行くのに5時間半、駐車場に入るのに1時間、展望台のチケットを買うのに1時間、エレベーターに乗るのに30分かかりましたが、
ソメイヨシノ的な、一重で薄ピンクで、儚く可憐で淡い印象の桜が、あたり一面に咲き誇っている様が堪能でき、
何にも替えがたいような良い気分を味わうことができました。

20250427_五稜郭.jpg

道中も、Audibleというのを使って、めちゃくちゃ面白い本を読んでいた(聴いていた)ので、
時間が気にならないどころか、もう着いちゃったの?まだ読みたいのに...という感じだったのですが、
チケットとエレベーターではそれができなかったので、キツかった。
展望台からの眺めは、素晴らしいですが、下の散策も素晴らしいので、
展望台への再チャレンジはちょっと考えさせられます。

さて、そんなこんなで春ドラマも終わりましたね。
日曜の9時が今回も強く、安定した面白さもあったようですが、
文春砲のおかげでケチがついた感じになってしまいました。
また、月曜9時も若年層のテレビ離れを反映してか、
ターゲットが昔月9を観ていた層、今でもテレビを観ているであろう層に移された感がありました。

<キャスター>

キャスター_永野芽以.jpg

阿部寛が、また新たなキャラクターに挑戦していました。
かつてはどこかすっとぼけた愛嬌のある役柄でも親しまれてきましたが、
近年はすっかり大物俳優の風格が漂い、シリアスで重厚な人物像を演じることが増えた印象です。
彼のキャリアを振り返ると、あの“すっとぼけた”魅力も人気を積み上げる大きな要素だったように思います。
いずれまた、そんな柔軟さを感じさせる役柄にも挑んでほしいですね。

さて、今回の『キャスター』で彼が演じたのは、昨年の『アンチヒーロー』で長谷川博己が演じた弁護士を思わせる、
偽悪的で全能感を漂わせるキャラクターでした。
『アンチヒーロー』が昨春放送されていたことを思えば、
今回の企画も2匹目のドジョウを狙った側面があったのかもしれません。

この手のキャラクターは、序盤で“悪人”の印象を与えつつ、
物語が進むにつれて「実は深い思慮があった」と視聴者に納得させることができるかどうかが肝心です。
今回は、過去のトラウマや、それを生んだ権力構造への対抗心が彼の行動原理として描かれていました。
自らも“鬼”と化さなければ闘えないという覚悟と、
理想に燃える青臭い若者へのアンチテーゼとしての偽悪的な振る舞い——そこに着地した印象を持ちました。

決して「悪ぶること」によって得をすることはないと思いますが、
毒をもって毒を制しながらも、あえて取り繕わないその姿勢には、ある種の誠実さを感じます。
世の中には、裏では苛烈さを秘めながら表面的には柔和な顔を見せる人もいますが、
そうではないという意味で、この人物には不思議と信用が置け、
ちゃんと信じれば、それにこたえてくれる人物のような気がしました。

「やや底の浅い理想に燃える青臭さ」の代表格は永野芽郁のキャラクターのようでしたが、
同時期に週刊文春の記事が出てしまい、
“わかりやすい善”を信じて阿部寛に対抗するという立場が微妙になってしまいましたね。
その影響もあってか、彼女もまた過去のトラウマに囚われ、
実は恣意的に動いていた……という描かれ方にシフトしていってしまいました。
もしかすると、あの報道の余波で物語の方向性を修正せざるを得なかったのかもしれません。

永野芽郁はこれまで以上にキリッとした佇まいで、とても美しく映えていただけに、
設定がややブレたように感じられたのは残念でした。

最終回は完全決着を期待して観ていたのですが、いくつかの要素が未解決のままで、
十分なカタルシスを味わうことはできませんでした。
それどころか、新たなキーパーソンの登場をほのめかす展開まであり、モヤモヤ感が残ります。
あれこれとゴタゴタがあった分、いったんしっかり物語を完結させてほしかったところですが、
対応に時間や尺を割かれた結果、そこまで手が回らなかったのかもしれません。
続きを描くとなると、いったん暴かれた顛末の、裏の裏の裏の話ということになりそうで、
これ以上それを追いかけたいかどうかは、正直なところ微妙かな~

<続・続・最後から二番目の恋>
続続最後から2番目の恋.jpg

タイトルバックの、少しデフォルメされたイラストが印象的でした。
細部が省略されているのに、誰だかわかる表現は見事で、
特に海を見つめる中井貴一の姿は秀逸です。
目も口も描かれていないのに、“中井貴一”であることが伝わってくる——まさにイラストレーターの匠の技ですね。

かつての月9といえば、「若者の恋愛事情」を、流行の最先端を取り入れて
都会的かつスタイリッシュに描いたドラマが並ぶ枠でした。
しかし、それも今は昔。
『続・続・最後から二番目の恋』は、
恋愛を扱いながらも、
壮年ならではの味わい深さ、
年輪を重ねたからこそ感じられる心の機微や、エールの応酬を丁寧に描いていました。

人生には様々な出来事があり、多くの人と関わるほどに生じる出来事も多彩になります。
年を重ねたからこその喜びや悲哀もあるでしょう。
それらを多面的な視点や切り口で捉え、豊かな表現力で伝え合うこと。
このシリーズが描くのは、心のひだの繊細な部分に触れ、
適度な感受性を持って受け止める大人の言葉のやり取りです。
相手の些細な心の揺れを感じ取り、理解し、許容し、時には程よいエールを送り合う。
そうした関係性は、年齢を重ねたからこそ到達できる境地であり、同時に憧れでもあります。

このドラマに映る小泉今日子と中井貴一の姿は、まさにその理想の具現化のようでした。
「自分もこの年齢なら、こうありたい」という思いと重なり、大人の関係性の美しさに胸を打たれます。
そんな関係性を築くには、先だって家族や仲間に自分を受け入れてもらえる環境を整える努力が必要でしょう。
配慮や自己開示を重ねて築き上げた環境があってこそ、大人なやり取りが成り立つのだと思います。

若者のストレートな恋愛とはまた違う、大人の成熟したコミュニケーションの世界。
この枠も、そうした世界観を愛する人たち向けのものになったと考えると、実に感慨深いですね。

小泉今日子は還暦も近いのに、おおよそ5、6割くらいの確立で、
昔と変わらないな~って感じさせられました。
すごいですね。

内田有紀も昔と変わらないっていう評判だったようですが、
こちらの方は、被り物や眼鏡をしていたのでハッキリ確認できませんでした。
おそらく、依然としてキレイで可愛いのだと思います。

時たま、「続・...」の時のシーンが流れていましたが、
こちらの方は、『ひぇ~、めっちゃ可愛い』っていう感じでした。
それにも驚きました。

第8話だったかな。
三浦友和が、「冒険者たち」について、
このブログで何度か訴えているようなことと同じ内容のお話をされていました。
プロの脚本家の方々が、自分と同じような感想を持たれているのを知って、
とっても嬉しくなっちゃいました。


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